「インテリアコーディネーターの資格を取りたいけれど、学校に通う時間もお金もない...」「独学では挫折してしまいそうで不安」そんな悩みを抱えていませんか。
インテリアコーディネーター資格は難易度が高いと言われていますが、独学でも十分合格可能です。そして、合格すれば転職先で役立つでしょう。
本記事では、独学での合格を目指す方に向けて、具体的な勉強法から実際のメリット・デメリットまでお伝えします。受験費用や教材費を無駄にしたくないという方はぜひ最後までご覧ください。

目次
インテリアコーディネーターに独学で合格するには?
インテリアコーディネーターに独学で合格するためには、試験に関する情報を把握する必要があります。では、インテリアコーディネーター資格試験の合格率や独学での合格に必要な勉強時間について見ていきましょう。
インテリアコーディネーター資格試験の合格率
インテリアコーディネーター資格試験の合格率は年度によって異なります。下記は2024年の合格率です。
受験人数 | 合格率 | |
1次試験 | 6,619人 | 33.1% |
2次試験 | 3,181人 | 55.5% |
試験の内容は、一次試験はマーク式の知識試験です。二次試験は論文や製図などが中心で、プレゼンテーションもあります。
国家資格に比べれば高い合格率ですが、民間資格の中では難しい部類に入ります。
独学で合格するのに必要な勉強時間
インテリアコーディネーターに独学で合格するには、合計で300~350時間程度の勉強が必要です。このうち7割程度の時間を一次試験対策に、残りの3割の時間を二次試験対策に費やします。
勉強期間としては、6~8ヶ月が目安です。最初の5ヶ月程度で一次試験対策をおこない、並行して二次試験対策をおこないます。
インテリアコーディネーターに独学で合格する勉強法
インテリアコーディネーター資格試験に独学で合格するためには、勉強方法が重要です。では、どのような勉強方法が効果的なのか見ていきましょう。
分かりやすいテキストを使用する
テキストは図表やイラストが多く使われている、分かりやすいものを選びましょう。
また、一次試験用と二次試験用に分かれているものが多いので、同じ出版社や著者のテキストを使用すると、統一性があって理解しやすいです。出題の傾向が毎年少しずつ変わるため、最新版のテキストを使用することが重要です。古いテキストを誤って購入しないように、よく確認しましょう。
過去問を解きながら学習する
インプット中心の勉強方法では、なかなか知識が定着しません。覚えた内容も、時間が経つと忘れてしまうことが多いため、インプットとアウトプットを繰り返す勉強法が効果的です。
テキストで学習して知識をインプットしたら、翌日は過去問を解いてアウトプットしましょう。アウトプットを適度におこなうことで、短期記憶から長期記憶に移行しやすくなります。また、過去問を解くことで出題のパターンや傾向も見えてきます。
一次試験は8割程度の正答率を目指す
一次試験は選択形式で出題されるため、テキストでのインプットと過去問演習のアウトプットを繰り返すことで対応できます。特に出題傾向の高い問題は下記の通りです。
- ・インテリアエレメント・関連エレメント
- ・インテリアの構造・構法と仕上げ
- ・環境と設備
- ・法規、規格、制度
まずはこれらの分野を確実に押さえることで、効率よく合格に近づけるでしょう。
二次試験は時間内の完成を目指す
二次試験で出題される論文は、採点者にとって読みやすく、十分な文字数で書けるように練習しておきましょう。出題の意図に合った解答ができるかどうかが重要です。プレゼンテーションでは、与えられた条件に沿って時間内に製図できるようにしましょう。
製図は慣れていないと時間がかかるため、繰り返し練習が必要です。1次試験と並行して勉強していきましょう。
インテリアコーディネーターに独学で合格するメリット
インテリアコーディネーター資格試験に独学で臨んで合格することには、次のようなメリットがあります。
費用があまりかからない
独学の最大のメリットは、費用を大幅に抑えられることです。以下、独学と他の学習方法の総額をまとめました。
費用相場 | 総額 | |
独学 | テキスト代:2~3万円
受験料1.4万円 |
4~5万円 |
通信教育 | 受講料:5~35万円
受験料:1.4万円 |
7~37万円 |
専門学校 | 授業料30~50万円
受験料:1.4万円 |
32~52万円 |
受験費用や教材費が無駄になる恐れも、独学なら最小限のリスクで挑戦できます。合格すれば十分に投資回収できる金額といえるでしょう。
自分のペースで勉強を進められる
独学での勉強は自分で時間を作って進めます。勉強スケジュールの例は次のとおりです。
1ヶ月目 | 概要を掴む |
2~3ヶ月 | <1次試験対策>
テーマごとに勉強する テーマごとの確認対策 |
4ヶ月目 | <1次試験対策>
過去問に取り組む <2次試験対策> 製図の基本・ルールを理解する |
5ヶ月目~6ヶ月目 | <1次試験対策>
過去問で躓いた箇所を復習する <2次試験> 製図の練習を始める |
一次試験 | |
7~8ヶ月目 | <2次試験>
過去問に取り組む |
二次試験 |
時間が作れるときに多めに勉強するなど、自分のペースで勉強できるのがメリットです。他人の学習ペースに合わせる必要がないため、スムーズに理解できたらすぐに次に進み、理解が難しい箇所は時間をかけて学習できます。
報酬に反映される
インテリアコーディネーター資格を取得すれば、多くの企業で資格手当を受けられます。月額5,000円~1万円の手当が一般的で、年間で考えると6万円~12万円の収入アップになります。
資格取得にかかる費用と時間を考慮しても、長期的にプラスになる投資でしょう。特に若いうちに取得すれば、その後のキャリア全体にわたって恩恵を受けることができます。
インテリアコーディネーターの実際の仕事内容は下記の記事で紹介しています。
インテリアコーディネーターの仕事とは?業務内容や目指す方法を解説
インテリアコーディネーターの資格試験に独学で挑むデメリット
インテリアコーディネーター資格試験に独学で合格するのは簡単ではありません。独学での合格を目指す場合、次の点に注意が必要です。
モチベーションの維持が難しい
独学のデメリットは、長期間にわたるモチベーションの維持が困難な点です。特に仕事をしながらの学習では、疲労やストレスから学習を後回しにしてしまいがちです。自己管理が苦手な人の場合、途中で挫折してしまうこともあります。
質問できる人がいない
2つ目に、質問できる人がいない点です。製図の技術的な間違いや論文の論理構成の問題など、第三者の目がないと見過ごしてしまう可能性があります。
しかしインテリア業界で働くことで、インテリアの知識に長けた人が周りにいるため、分からないことをすぐに質問できる環境で試験対策ができるでしょう。
最新情報が得られない
独学の場合、試験に関する最新情報の収集をすべて自分で行わなければなりません。出題傾向の変化、法改正の影響、試験対策のコツなどを、自分で調べる必要があります。
インターネットの情報頼りになりがちですが、信頼性の低い情報や古い情報に惑わされるリスクもあります。
まとめ
インテリアコーディネーターの資格は、民間資格の中では難易度が高めですが、独学でも合格可能です。トータルで300~350時間程度の勉強が必要で、通常は6~8ヶ月程度かけて勉強します。
分かりやすいテキストを使用し、インプットとアウトプットを繰り返す勉強方法が効果的です。一次試験では8割程度の正答率を目指し、二次試験では出題意図に沿った解答を時間内におこなえるようにしましょう。
きちんとスケジュールを立て、モチベーションを維持しながら勉強することが、合格への道です。
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