会社説明会で聞きたい質問は？質問の例、仕方とマナーを紹介

会社説明会の目的とメリット

会社説明会に参加する際は、参加者と開催企業の目的を把握しておくことが大切です。目的を理解していれば、質問も思い浮かびやすくなります。それでは、会社説明会の目的やメリットについて見ていきましょう。

企業理解を深める

会社説明会に参加して採用担当者の話を聞くことで、企業について詳しく知ることができます。採用サイトでも一定の情報は得られますが、実際に採用担当者から直接話を聞くことで、より深く理解できるのがメリットです。質問をすることで不明点や疑問点を解消でき、入社後のイメージも湧きやすくなるでしょう。

また、自分に合う職場かどうかを判断するためにも、会社説明会に参加する意義があります。他の企業との比較もしやすくなるでしょう。

求職者が企業の接点を持つ

企業にとって、会社説明会を開催することは、採用サイト以外で求職者に会社を知ってもらう機会になります。また、選考以外の場で求職者と接点を持つことができるのもメリットです。求職者と企業の双方にとって、お互いを知る良い機会になるでしょう。

さらに、会社説明会で質問をした参加者は、採用担当者の印象に残りやすくなります。応募して面接に進んだ際にも、採用担当者が覚えている可能性が高いでしょう。

会社説明会で聞く質問の例

会社説明会でどのような質問をすればいいのか分からない場合は、質問例を参考にしてみると良いでしょう。ここでは、主な質問の例を紹介します。

業務内容に関する質問

業務内容を把握しているつもりでも、入社後にイメージと違っていたということは少なくありません。そのため、会社説明会では業務内容について疑問があれば質問しておくのが良いでしょう。

「仕事の内容を具体的に教えてください。」や「1日の仕事の流れを教えてください。」といった質問はよくある例です。回答を元に、入社後の自分を具体的にイメージできるようになります。

「仕事をする上で大変だと感じることは何ですか？」という質問も良いでしょう。業務内容について深く理解でき、大変な点も含めて自分に合っているかどうか判断できます。

企業風土や社風に関する質問

企業風土や社風はホームページだけでは分かりにくいことが多いです。会社説明会で質問すれば、実際にその会社で働く採用担当者の話を聞けます。「上司や先輩とはどのように接していますか？」や「他部署とはどのように交流していますか？」と質問してみましょう。

上司や先輩と接しやすいかどうかで職場の雰囲気が分かります。他部署との交流の多さで、連携が取りやすい職場かどうかも判断できるでしょう。

また、「企業独自の文化はありますか？」という質問もおすすめです。職場の雰囲気や文化を知ることで、ミスマッチの防止につながります。

待遇や制度に関する質問

働きやすさを重視する人にとって、待遇や制度も気になるでしょう。「福利厚生についてどのような点に力を入れていますか？」と質問すれば、詳しい回答が得られます。

「ワークライフバランスについて取り組んでいることを教えてください。」という質問も良いでしょう。具体的な取り組みがあれば、詳しく説明してもらえます。「部署異動はどのくらいの頻度で行われますか？」という質問でも、働きやすさをおおよそ把握できるでしょう。

ただし、質問する際には待遇や働きやすさだけで応募先を選んでいると思われないように注意が必要です。

求める人材に関する質問

求める人材に関する質問をすると、自分に合う職場かどうかの判断に役立ちます。例えば「どのようなスキルを持つ社員が多いですか？」と質問してみましょう。スキル面で自分に合っているか、内定を得られる可能性があるか分かります。

「どのようなタイプの人と一緒に働きたいですか？」という質問なら、性格面で自分に合うかどうか判断できるでしょう。

キャリアパスに関する質問

入社後のキャリアパスについて知りたい場合は、「最短で入社後何年目で管理職に就けますか？」と質問してみましょう。入社して5年後や10年後のイメージがしやすくなります。志望動機を考える上でも参考になるでしょう。採用担当者の回答を元に考えた志望動機は説得力も高いです。

「入社後に習得した方がいいスキルや資格はありますか？」という質問なら、意欲の高さが伝わります。「社員を評価する際にどのような方法で行っていますか？」という質問も良いでしょう。努力すべき方向性が見えてきます。

会社説明会での質問の仕方とマナー

会社説明会で質問をする際には、質問の仕方やマナーが重要です。質問の仕方やマナーを守ることで、採用担当者に与える印象も良くなります。会社説明会ではどのような点を意識して質問すれば良いのか見ていきましょう。

調べれば分かる質問は避ける

調べれば分かることを会社説明会で質問するのは、印象が良くありません。企業は、採用サイトやコーポレートサイトで求職者向けの情報を公開しています。それらの情報には事前に目を通しておきましょう。情報をチェックした上で、さらに掘り下げた質問をするのは問題ありません。

ネガティブな質問は工夫する

ネガティブな質問は、場の空気を重くするため避けた方が無難です。採用担当者からも一緒に働きたくないと思われてしまうでしょう。

どうしても質問したい内容がネガティブな場合は、言い回しを工夫しましょう。例えば、長時間労働について質問したい場合、「ワークライフバランスについて教えてください」といった具合です。言い回しを変えることで、場の空気を重くせずに済みます。

要点を端的に質問する

長々と話して質問すると、質問の意図が相手に伝わらない可能性があります。相手は何を回答すれば良いのか分からず、困らせてしまうこともあります。そうなると、悪い印象を与えてしまうことにもなりかねません。

質問する際は、事前にメモを書いて要点をまとめておきましょう。要点を端的に質問することで、相手も回答しやすくなります。

複数の質問は事前に確認する

複数の質問をしたい場合、最初に「2点質問をしたいのですがよろしいでしょうか？」と確認するのがマナーです。

時間の都合ですべての質問に回答できるとは限りません。他の参加者を考慮して、質問は1人1つまでとしている場合もあります。そのため、質問に優先順位を決めておくのが望ましいです。

社会人としてのマナーを守る

質問する際には、社会人としての基本的なマナーを守ることが大切です。例えば、回答してもらったら「ご回答ありがとうございました。」と感謝の言葉を伝えましょう。採用担当者が回答している最中は相づちを打って反応するも大事です。

社会人としての基本的なマナーができていないと、良くない印象を与えてしまう可能性があります。自信がない人は、参加前にビジネスマナーを確認しておきましょう。

まとめ

会社説明会で聞くべき質問には、業務内容、企業風土、待遇、求める人材、キャリアパスなどがあります。事前にホームページをチェックし、質問したいことをメモにまとめておきましょう。ポジティブな言い回しで質問し、社会人としてのマナーを守ることも大切です。会社についての理解を深め、アピールできるチャンスでもあるため、積極的に質問しましょう。