「カラーコーディネーターって具体的にどんな仕事をするの?」
「今の仕事より待遇は良くなるのか?」
そんな疑問を抱いている方は多いのではないでしょうか。
カラーコーディネーターは、色がもたらす心理効果の知識を活用して、人々の暮らしや企業の商品づくりに貢献できる仕事です。ただし、カラーコーディネーターとして独立するのは難しく、インテリアデザイナーなどの仕事にカラーコーディネートの知識をプラスして活用するケースが一般的です。
本記事では、インテリア企業で活躍するカラーコーディネーターはどんな仕事をするのか、年収、向いている人の特徴まで、転職を検討する上で知っておきたい情報を詳しく解説します。最後に資格の有無も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

目次
カラーコーディネーターの仕事内容
カラーコーディネーターの仕事は、下記の業務があります。
・カラープランニング
・色彩の選定や調整
・トレンド分析
・プレゼンテーション
カラープランニング
カラーコーディネーターは、プロジェクトの目的やお客様の要望に基づいて、最適なカラープランを提案します。
例えば住宅やオフィスの内装に携わる場合、そこで過ごす人々がリラックスできる色合いや、作業効率を向上させる配色を検討します。色彩心理学の知識を基に、科学的根拠のある提案を行うことで、お客様に説得力のあるプランを届けられるでしょう。
色彩の選定と調整
2つ目が色彩の選定や色の組み合わせの調整です。
色見本やカラーシミュレーションを使用して、最適な色の組み合わせを確認します。単色では美しくても、他の色と組み合わせたときに調和しない場合があるため、製品や空間の色彩が全体的に調和するように、細部まで注意を払いながら調整を行います。
下記の記事では、インテリアの配色の黄金比やスタイルに合わせた配色のコツを紹介しています。
ベースカラーとは?インテリアにおける配色の基礎と色使いのコツを紹介|ボーコンセプト・ジャパン採用サイト
トレンド分析
カラーコーディネーターは、最新の色彩トレンドを把握するために、市場調査やトレンド分析を行います。
例えば、来年の春夏シーズンに向けて、どのような色合いが注目されるかを分析し、お客様に早期の情報提供を行います。この先見性が、競合他社との差別化につながる重要な付加価値となります
プレゼンテーション
提案したカラープランを、下記の内容に沿ってお客様にプレゼンテーションします。
・色見本
・サンプル
・カラーシミュレーション
プレゼンテーションでは、なぜその色を選んだのかという理論的な根拠と、期待される効果を具体的に説明します。色彩心理学の観点から、選択した色が消費者にどのような印象を与え、どのような行動を促すかを明確に伝えます。
カラーコーディネーターの平均年収
カラーコーディネーターの平均年収は250~300万円と言われています。
ただし実際の年収は企業規模や地域、個人のスキルレベルによって大きく変動します。大手企業や外資系企業では400万円以上の年収も期待できます。
また、カラーコーディネーター関連の資格取得は、収入の向上にもつながります。色彩検定やカラーコーディネーター検定などの資格を持つことで、顧客単価が1.3倍になるという事例も報告されています。資格手当を支給する企業も多く、年間で見ると大きな差になります。
カラーコーディネーターの1日の流れ
ここではインテリア企業で働くカラーコーディネーターの、ある1日の流れをご紹介します。
9:00-10:00 | 出社・メールチェック |
10:00-12:00 | お客様のご自宅でのカラー提案 |
13:00-15:00 | カラーサンプル作成・検証 |
15:00-17:00 | 来客応対 |
17:00-18:00 | 翌日のプレゼン資料作成 |
カラーコーディネーターの仕事に向いている人
色彩に関わる仕事だからといって、特別な才能が必要というわけではありません。以下の特徴がある方は、特に適性があるでしょう。
・色彩に興味がある人
・ライフスタイルに関心がある人
・トレンドに敏感な人
・説明や提案が得意な人
色に関する知識を楽しめる人
カラーコーディネーターは色彩に興味のある人が向いているといえます。
色彩学は奥が深く、下記のような多角的な知識が必要になります。
・配色
・心理学
・文化的背景
しかし、色彩に興味があれば、楽しみながら学び続けられます。街を歩いているときに「あの看板の色合いはなぜ目を引くのだろう」と考えるような好奇心があれば、プロとして成長していけるでしょう。
住環境に意識を向けられる人
色彩は人の見た目に作用するので、お客様の住環境に関心がある人はカラーコーディネーターとしてお客様に提案していくことに向いています。
例えば、子育て世代の住宅では安全性と温かみを感じられる色合い、シニア世代には視認性が高く落ち着いた配色など、ライフステージに応じた提案ができます。
人々の暮らしに寄り添う気持ちがあれば、より良い提案ができるようになります。
最新情報を追い続けられる人
カラーコーディネーターには、正しい色彩の特性や論理に基づく提案をすることが求められます。
トレンド感覚を色彩の分野に活かすことで、市場のニーズを先読みした提案ができるようになります。SNSや雑誌から情報収集する習慣があれば、それもプロとしての強みになります。
プレゼンが得意な人
話すことに苦手意識が少なく、説明や提案が得意な人に適性が向いています。社内でのプレゼンや顧客へのアドバイスなど、コミュニケーションをとる場面が多い職種です。
カラーコーディネーターの提案は、時として感覚的に理解されにくい場合があります。「なぜこの色なのか」を論理的に説明し、相手に納得してもらう技術が必要です。
前職で店長経験や営業経験があれば、スタッフ指導やお客様対応で培ったコミュニケーション力が大いに活かされるでしょう。
カラーコーディネーターの仕事のやりがいと大変なこと
カラーコーディネーターの仕事はやりがいもあれば大変なこともあります。ここでは、インテリア企業で働くカラーコーディネーターに焦点を置いて解説します。
やりがい
カラーコーディネーターの最大のやりがいは、自分が提案した色の組み合わせによってお客様が喜んでくれたときです。色彩が人の心理に影響を及ぼすことはよく知られており、実際に色ひとつで人々の購買意欲を高めたり、その空間が与える印象を変えることも可能です。
また、住宅の色彩提案でお客様から「毎日が楽しくなりました」という感謝の言葉をいただけるのも、この仕事ならではの喜びです。色の力で人々の生活をより豊かにできることに、大きなやりがいを感じられるでしょう。
大変なこと
カラーコーディネーターは認知度が高まりつつある仕事ですが、まだこの仕事を単独でやっている人は少ないと言われています。
カラーコーディネーターを目指す場合は、自分自身でどのようにキャリアアップしていきたいのかをよくイメージし、それが実現できる就職先を模索する必要があります。
カラーコーディネーターになるために資格は必要?
カラーコーディネーターになるために、必要な資格はありません。ただし、色彩検定やカラーコーディネーター検定などの資格を取得するにはメリットがあります。
- 就職活動で有利になる
- 資格手当を貰える
特に未経験から転職する場合は、資格があることで色彩に関する基礎知識を持っていることを客観的に証明できます。また、多くの企業で資格取得支援制度があるため、働きながらスキルアップを図ることも可能です。
▼カラーコーディネーターの資格を取得するには?概要や難易度をまとめた記事はこちら
カラーコーディネーターとは?資格の難易度や色彩検定との違いを解説|ボーコンセプト・ジャパン採用サイト
まとめ
カラーコーディネーターは、色の専門家として活躍できる職種です。資格取得やスキルアップにより収入向上も期待できます。
前職で培った色彩感覚やトレンド感覚、接客経験は、カラーコーディネーターの仕事に大いに活かすことができます。色彩に興味があり、人々のライフスタイルに関心を持てる方なら、きっと充実したキャリアを築けるはずです。
採用インフォメーション
北欧デンマークの家具を販売するボーコンセプトでは、現在セールスアソシエイト(販売員) およびストアマネージャー候補を募集しています。仕事のミッションは、単に家具を販売するのではなくお客様の理想のライフスタイルの実現をお手伝いすることです。インテリアが好きな方ならきっとやりがいを持てるでしょう。
ボーコンセプトは研修が充実しているため、未経験で入社した方が多数活躍しています。実務を経験しながら積極的に知識を身につけて、将来的にインテリアプランナーを目指すキャリアパスも現実的なものです。関心のある方は、ぜひ以下のページで詳しい仕事内容などをご覧ください。
実際に働いている社員のキャリアストーリーを紹介しています。