インテリア業界は日常生活で商材に触れる機会が多く、CMなどで世間の認知度も高いことから就職先としてイメージしやすい業界のひとつでしょう。家具や雑貨などが好きな方にとって自分の「好き」を仕事にするチャンスの多い業界とも言えます。
一口にインテリア業界と言っても、家具やカーテン、照明器具など暮らしに関わる様々な製品を扱っています。商材が幅広く専門職種も多いので、まずは業界の全容を把握して自分に合ったジャンル、企業、職種を探すことが大切です。
この記事では、インテリア業界に興味はあるものの詳しくは知らないという方に、業界の動向や市場規模を紹介します。
◆◇◆採用情報/BoConcept 販売員(正社員)◆◇◆
北欧・デンマーク家具の輸入販売を行うBoConceptでは、お客様の理想のインテリアをコーディネートする販売スタッフを募集しています。
詳細は「ボーコンセプトの募集要項を見る」よりご確認ください。
目次
インテリア業界の概要
インテリア業界が扱う製品は、居住空間内で必要とされるすべての商品です。具体的には「家具」「生活雑貨」「住宅設備」の3種類があります。
家具は業界の中心的存在であり「家庭用家具」と「オフィス用家具」に分類されます。生活雑貨とは、部屋の飾り付けやキッチン雑貨など生活を豊かにする商品です。住宅設備とは内装の一部で、風呂や洗面台、キッチン設備などです。
近年、インテリア業界で成功している大手企業は、商品企画から製造、販売までを一貫しておこなっています。また、自社工場を持たず提携企業で生産するファブレス企業(SPA)も目立ちます。中堅、中小企業には輸入販売やオーダーメイドなどに特化する企業も少なくなく、ビジネスモデルも多様です。
業界全体としては「大衆向けの廉価な家具の販売」と「一部富裕層向けの高級家具販売」という2つの流れが並存しています。
インテリア業界の市場規模
インテリア業界の市場規模はバブル期には2兆円を超えていましたが、バブル崩壊後は急激に低下し2012年には1兆円を下回りました。しかし、その後ニトリや良品計画の台頭によって回復し始め、近年はコロナ禍を機に人々の需要が復活し右肩上がりとなっています。2020年度の帝国データバンクの調査では1.5兆円を記録し、過去10年間は堅調な伸びを示しています。
一緒に働く仲間を募集しています。
インテリア業界の最新動向
ここでは、インテリア業界の最新動向を解説します。
リモートワークの普及に伴う消費者ニーズの変化
コロナ禍はインテリア業界にポジティブな影響を与えました。リモートワークが普及した中で、自宅での作業用デスクやチェアなどのニーズが増加し、自宅の快適性を重視する傾向も強まり、寝具やインテリア雑貨などの購入意欲が高まりました。
事業展開
インテリア業界も、ほかの業界と同じく国内の市場は少子高齢化に直面しています。業界全体の傾向として、多くの企業がM&A や海外展開など新たな事業展開を模索しています。2020年はニトリによる島忠の買収、2021年には大塚家具がヤマダデンキの傘下に入るなどの動きがありました。
海外展開については、ニトリが東南アジアに生産拠点を置き、アジアやアメリカに店舗を展開しました。良品計画は1991年からイギリス店を皮切りに海外展開し、今や海外店舗数のほうが多くなっています。
一方、国内では北欧家具を中心とした外資系企業が展開する動きもあります。安価でお洒落なアイテムを提供するスウェーデンのイケア、アフォーダブル(手の届く)プレミアムを打ち出すデンマークのBoConcept(ボーコンセプト)などは、北欧の伝統と機能性と美しさを備えたデザインで人気です。
関連サイト:BoConcept
インテリア業界の企業6社
ここでは、インテリア業界で代表される6社の特徴について解説します。
国内大手企業
ニトリホールディングス
ニトリは北海道を本社に約500店舗を展開する業界最大手の企業です。強みは商品企画から仕入れ、販売までのプロセスを自社で手がけることにより、中間マージンを省き低価格を実現している点です。
収納整理用品や台所用品、テレワーク用オフィス家具などの販売が特に好調となっています。EC化も進んでおり、決算資料によるとEC 売上高は716億円とニトリ事業売上高の10.5%を占めます。
良品計画
良品計画は無印良品(海外では「MUJI」)ブランドを展開する企業で、シンプルなデザインと普遍的なライフスタイルの提案で世界中にファンを持ちます。
2020年のEC売上高は222億円で全売上高の6.8%となっています。買い物やレビューを書くとポイントがたまるスマホアプリ「MUJI passport」のダウンロード数が2020年には累計6,978万回を記録しています。満足した顧客がよい評判を拡散し、新規ユーザーを獲得する循環型ビジネスモデルを形成しています。
イケア・ジャパン
イケアはスウェーデン発祥の企業で、日本では北欧風の家具やファブリックで知られています。2022年8月期の売上高は954億1800万円で、ECサイト経由の売上高は公表されていません。
イケア原宿店の限定アプリ「IKEA原宿」にはARが搭載され、商品にiPhoneをかざすと商品に関する情報が表示され、そのまま購入できるなどインタラクティブな買い物体験ができます。
ラグジュアリーブランド企業
Cassina(カッシーナ)
カッシーナはイタリアを代表する高級家具ブランドです。1927年設立ですが、その歴史はかなり古く1760年までさかのぼります。カッシーナの家具は伝統だけでなく素材の豊かさと流行の最先端を追求した新しさや機能的なデザインも魅力であり「イタリア家具の王様」と呼ばれ、多くの人が憧れています。
arflex(アルフレックス)
アルフレックスは、1951年創業のイタリアモダンを代表する高級家具ブランドです。アルフレックス・ジャパンを創業者の保科正氏が立ち上げ、日本人向けにデザインされた家具を扱っています。日本の住空間にマッチするイタリアンモダン家具として支持されているブランドです。
プレミアムブランド企業
BoConcept(ボーコンセプト)
ボーコンセプトは1952年に創業したデンマーク発の北欧ブランドで、高品質な素材とモダンで洗練されたデザインで知られます。世界67か国に300店舗以上を持ち、日本では都市部を中心に展開しています。
ボーコンセプトの特徴はそのカスタマイズ性にあります。店舗で「3Dルームプランナー」を用いると多様な素材、サイズ、カラーの家具やアクセサリーを組み合わせて選べます。店舗スタッフが空間スタイリストとして、iPadで素材や色だけでなくトレンドも加味しながらシミュレーションし、その人に適したライフスタイルを提案します。
法人向けにはオフィスやコワーキングスペースの空間デザインを提供しており、コロナ禍を追い風に業績を伸ばしています。
●採用情報/BoConcept 販売員(正社員)
北欧・デンマーク家具の輸入販売を行うBoConceptでは、お客様の理想のインテリアをコーディネートする販売スタッフを募集しています。
インテリア業界の将来性
インテリア業界には、ポストコロナで新しい生活様式(ニューノーマル)が定着したり、リフォーム需要が拡大するなどの明るい材料があります。また、インテリア業界は住宅業界との関係性が深いので、国内の新設住宅着工戸数が増えている点もプラス要因です。
まとめ
インテリア業界は、家具や生活雑貨、美しいライフスタイルが好きな人にとって、好きなことを仕事にできる魅力ある業界です。しかし、インテリア業界は分類も細かく、ブランドの歴史や持っている世界観、ビジネスの方向性や提供するサービスも多様です。当然、求められる職種や適性も各社異なります。
インテリア業界で働くうえで、情報収集を行ったり実際の店舗を見たりするなど、業界研究と自己分析を十分におこなうことが大切です。そして、「なぜインテリア業界なのか」「なぜその企業で働きたいのか」「経験やスキルをどう活かして活躍したいか」という3つのポイントを、自分の言葉で説明できるように準備しておきましょう。
ボーコンセプトでは、セールスアソシエイトの仕事に興味のある方に向けて、定期的に会社説明会を行っています。サイト上では分からないことを会社説明会で知ることができます。以下のページより詳細をご確認ください。