家具やインテリアは頻繁に買い換えるものではないだけに、購入する側には「失敗したくない」という気持ちがあります。また、多種多様な種類がある家具・インテリアの買い換えにあたっては、その種類や名称がわからずにお客様が困ってしまうことも考えられます。
インテリア業界を目指すうえでは、家具に関するお客様からの悩みや相談に的確に対応することが求められます。そのためには、家具やインテリアの知識を正しく習得し、お客様に説明できるようにしておく必要があります。
この記事では、代表的な家具・インテリアの種類と選び方のポイントについてわかりやすく解説します。
目次
家具・インテリアの選び方
ここでは、家具・インテリアを提案するうえで、お客様に最適な家具を選んでもらうための方法をご紹介します。
サイズと容量の確認
家具選びの失敗で多いのがサイズを確認せずに買ってしまうことです。家具の高さ・幅・奥行きは必ず採寸し、あわせてコンセントの位置、搬入経路も確認しておきましょう。
最近では、VR(仮想現実)などの技術を使ったシミュレーションに対応している企業も増えています。ボーコンセプトでもAR(拡張現実)や3Dシミュレーションが可能なルームプランナーというソフトを使い、各々の部屋のサイズに合う家具のイメージを具現化してお客様に提案しています。
関連サイト:ルームプランナー – お部屋のデザイン|BoConcept
素材選び【木材】
家具の多くは木製であり、代表的な素材には「メイプル(カエデ)」「オーク(ナラ)」「チェリー(サクラ)」「ウォールナット(クルミ)」などが挙げられます。素材ごとに異なる魅力をお客様に説明できるよう、家具に使われる代表的な素材の特徴は押さえておきましょう。
代表的な家具の素材(木材)
メイプル (カエデ) |
キメの細かい白い木肌が特徴 軽やかに見えて材質は重厚で、傷が付きにくい |
オーク (ナラ) |
硬度・強度が強く、耐久性に優れている 重厚感があり、高級家具の材料となる |
チェリー (サクラ) |
経年変化によって深みが増す、無垢材の色の変化が魅力 強度は基準よりも高く、滑らかな肌触りが特徴 |
ウォールナット (クルミ) |
独特な節目・色味を持ち、シックな雰囲気がある 軽量な素材で加工性や塗装性に優れている |
素材選び【生地】
生地は大きく「ファブリック(布地)」と「レザー(合皮/本革)」の2種類に分けられます。ファブリックは「ポリエステル」「レーヨン」「コットン」などが代表的な素材で、合皮は「ソフトレザー」とも呼ばれる人工素材で、本革は主に「牛革」が用いられます。
小さなお子様がいる家庭では、触り心地が柔らかいファブリックや汚れが付着しにくい加工が施されたファブリック、合皮などがおすすめです。本革でも、正しくお手入れすれば汚れを最小限に防ぐことは可能で、ファブリックよりも丈夫で長く使えます。主に大人が使う部屋に置くのであれば、高級感のある本革や明るい色のファブリックもよいでしょう。生地選びの際は、個々に異なる家庭の状況や使う場所を丁寧にヒアリングし、最適な生地を選ぶことが大切です。
関連サイト:素材について|BoConcept
既存のインテリアに調和する色とデザイン
色を選ぶ際は、部屋を占める面積が大きい床や壁、既存のインテリアに合わせたものにするのがポイントです。統一感を出すためには同系色・類似色でまとめるのが基本ですが、差し色として一部に反対色を取り入れるとメリハリのある空間になります。
ボーコンセプトの3Dルームプランナーを用いれば、お客様の設置したい部屋に調和する家具を選ぶことができ、最適な家具・インテリアの提案に役立てられます。
関連サイト:ルームプランナー – お部屋のデザイン|BoConcept
使用頻度と使いやすさ
家具は長期にわたって使用することが多く、使用頻度が高い家具ほど質のよいものを選ぶべきといえます。近年は低価格の家具を志向する傾向もありますが、テーブルやソファなど日常的に使用する家具ほど、目先の価格よりも品質や使いやすさを重視したほうがよいでしょう。高級な製品であっても、高品質のものを長く使用することで、結果的にコストパフォーマンスはよくなります。
家具・インテリアの種類
わたしたちの身近にある家具・インテリアの種類と特徴を以下にまとめました。
テーブル
テーブルの代表的な種類として「ダイニングテーブル」「コーヒーテーブル(センターテーブル)」「サイドテーブル」などがあります。近年はライフスタイルが多様化し、食事だけでなくパソコンや書き物など仕事用としての用途も拡大しています。
代表的なテーブルの種類
ダイニングテーブル | 食卓(ダイニング)で、主に食事を目的として使うテーブル |
コーヒーテーブル (センターテーブル) |
主にリビングや部屋のソファの前に置いて使う丈の低いテーブル |
サイドテーブル | ソファやベッドの脇に置いて使う小さなテーブル |
関連サイト:テーブル|BoConcept
デスク
デスクとはパソコンや書き物など作業をする机の総称です。代表的な種類に「ライティングデスク(ワーキングデスク)」「ローデスク」「ライティングビューロー」などがあります。
代表的なデスクの種類
ライティングデスク (ワーキングデスク) |
学習や事務作業に使用するデスク |
ローデスク | 主に床に座って使う丈の低いデスク |
ライティングビューロー | 作業用のデスクと収納が一体になったデスク |
関連サイト:デスク|BoConcept
ソファ
ソファの代表的な種類には「コーナーソファ」「カウチソファ」「ソファベッド」などがあります。布やレザーなどの張地(はりじ)があるのが特徴で、サイズによって「2人掛けソファ」「3人掛けソファ」とも呼ばれます。
代表的なソファの種類
コーナーソファ | L字型ソファ デッドスペースになりがちな部屋の角も有効に使うことができる |
カウチソファ | L字型ソファ 座面の部分が長く足を伸ばすことができる長椅子と標準的な2〜3人掛けソファを組み合わせたソファ |
ソファベッド | 背もたれを倒したり、座面を伸ばしたりすることでベッドにもなるソファ |
関連サイト:ソファ|BoConcept
チェア
チェアは用途に応じて種類が分かれ、代表的な種類に「ダイニングチェア」「リビングチェア」「ホームオフィスチェア」などがあります。
代表的なチェアの種類
ダイニングチェア | 背もたれや肘掛けのある椅子 主に食事の際に使われる |
リビングチェア | リビングでくつろぐ際に使われる椅子 主にテレビ鑑賞や読書などに使われる リクライニング機能が備わっているものも多い |
ホームオフィスチェア (デスクチェア/ワークチェア) |
自宅で仕事することを想定して作られた椅子 椅子の高さ調整に加え、座面が回転したりクッション性に優れていたりと、機能性が高い |
関連サイト:チェア|BoConcept
収納家具
収納家具とは、衣類や生活用品など日常的に使うものを収納する家具のことで、代表的な種類に「テレビボード」「サイドボード」「本棚(ブックシェルフ)」「チェスト」「キャビネット」などがあります。扉や引き出し、オープンスペースなどが付いており、部屋や用途に合わせてさまざまな種類の中から最適なものを選択できます。
代表的な収納家具の種類
テレビボード | テレビ台という機能面に加え、ブルーレイ/DVDデッキやオーディオ機器の収納もできる家具 |
サイドボード | ダイニングテーブルの側で食器類を収納するほか、配膳の際に食器や料理を置くテーブルとしても使われる家具 |
本棚 (ブックシェルフ) |
本の収納を主な目的とした家具 雑貨や植物などを組み合わせて飾ると、インテリアとして装飾性が高まる |
チェスト | 衣類や小物を収納する蓋の付いた家具 元々は上部の蓋を上げ下げして使うものだったが、現在は引き出し式が主流となっている |
キャビネット | シェルフとチェストの中間の大きさで、収納用の扉の付いた家具 |
関連サイト:収納|BoConcept
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家具・インテリアのデリバリー・メンテナンス
家具・インテリアの提案において、購入後のサービスやサポートも重要です。
ここでは、家具・インテリアのデリバリーとメンテナンスについてご紹介します。
デリバリー
低価格志向の家具・インテリア企業は多いものの、製品そのものは安くても配送サービスがなかったり、自分で組み立てなければならなかったりと、購入後の対応が充実しているとはいえません。家具のデリバリーは丁寧な対応が必要となるため、専門スタッフによる配送、設置までをおこなうサービスがあると安心です。
ボーコンセプトでは、専門スタッフによる配送と組み立てをおこなっています。
関連サイト:商品のお届け | BoConcept
メンテナンス
家具は一度購入したら長く使うものです。買った日と同じような状態をできる限り保ち、いつまでも心地よく使うためには定期的なメンテナンスが欠かせません。家具選びにおいても、購入後のメンテナンスに関する情報やサポートがあるかどうかは、お客様にとって重要な観点となります。
ボーコンセプトでは、家具それぞれに適したメンテナンス方法をお客様に紹介し、長く使用してもらうための提案をおこなっています。
関連サイト:商品のお手入れ|BoConcept
まとめ
家具やインテリアはさまざまな種類があり、その中からお客様自身で最適なものを選ぶのは簡単ではありません。家具選びにおいては店舗スタッフからのアドバイスが重要となり、各々の使用目的に合わせて家具の種類や選び方をわかりやすく伝えることができれば、お客様が家具を選ぶ過程も楽しい経験になるでしょう。
家具やインテリアは一度購入すると、長きにわたる付き合いとなるものです。だからこそ、お客様の家具選びは単なる物売りではなく、空間ひいてはライフスタイルの提案に関わっていると捉えるべきです。お客様の最適な家具選びをサポートできるよう、まずは家具・インテリアの正しい知識を身につけましょう。
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