ミニマリズムとは？インテリアにおけるシンプルとの違いや取り入れ方を解説

ミニマリズムとは？

ミニマリズムとは、必要なものを最小限にまでそぎおとすという考え方で「最小限主義」とも呼ばれます。
1960年代に米国で盛んになった創作理論であり、現在では人々の生活・美術・建築・音楽ほかさまざまな領域に浸透しています。英語表記では「minimalism」となり、「minimal（最小限の）」と「ism（特定の思想や理論を表す接尾辞）」の造語です。
ミニマリズムは、日常生活においては自分の心地よく感じる必要最小限のものだけで暮らすライフスタイルとして実践されています。ミニマリズムを実践する人たちは「ミニマリスト」と呼ばれます。
インテリア業界でも近年はミニマリズムがトレンドです。その洗練された空間美が人々の注目を集めています。

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ミニマリズムとシンプルとの違い

ミニマリズムとシンプルの相違点を解説します。インテリアの観点では、シンプルとは極力統一のカラーでまとめたり、家具や小物を置かずに空間をすっきりと見せるスタイルを指します。部屋にあるものが少なくカラーが調和しているだけでも空間は整うので、初心者でも取り組みやすいテイストでしょう。ただし、簡素で単純な印象になることもあります。

一方、ミニマリズムはシンプルさだけでなく、住む人の個性や価値観を大切にするスタイルです。部屋に置く家具やアイテムは、機能性を備え、趣味や個性を反映させるものを厳選したうえで最小限に配置します。シンプルさだけではなく、空間の機能美と自分の心地よさを追求する哲学のあるインテリアスタイルです。

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ミニマリズムのメリット

ミニマリズムを暮らしに取り入れると、生活が快適になり、集中力が増し、節約になるなどさまざまな恩恵があります。研究によって裏打ちされている効果もあります。以下にメリットを具体的にご紹介します。

無駄遣いが減る

ミニマリズムは部屋に必要最低限のものを置くスタイルであるため、実践する人は日々の買い物の際に、自分にとって必要なものを、必要な分、必要だと感じたときに購入します。その結果、節約につながり生活費が削減できます。

一般的に、特に意識しないで生活しているとクローゼットには着ない洋服、食器棚には使わない食器、リビングには調和しない小物などが増えてしまいがちです。ときには同じようなものを購入してしまうこともあります。普段からミニマリズムを意識していれば、このような無駄遣いが少なくなります。

掃除や物を探す時間が減る

ミニマリズムを取り入れた部屋は物が少なく片付いているため、掃除の際も家具を動かしたりする手間が減り時間がかかりません。そのため、掃除がストレスではなくなり、気づいたらすぐに綺麗にすることができます。

整理整頓されているため、探し物もすぐ見つけることができます。焦りながら物を探すという人生において無駄で非効率な時間が少なくなり、有意義なことに活用できる自由な時間が増えます。

集中力が増す

2011年の米国プリンストン大学の研究では、体系化されていない複数の刺激が多くなるほど、人の脳の集中力は低下すると報告されています。つまり、必要最小限のものしかない空間では、人の集中力が増すということです。

ミニマリズムを実践して部屋にあるものが少なくなると、脳に刺激をあたえる視覚情報が減ります。集中力が増し、仕事であれば生産性が上がり、考え事であれば深く思考を巡らせることができるでしょう。クリエイティブな能力も発揮しやすくなります。

ストレスが減る

散らかった部屋では人はストレスを感じやすくなります。また、片づけをしなければという思いもストレスとなります。つまり、物が多いと片づけること自体のハードルも上がり、負の循環が生まれてしまいます。

ミニマリズムを実践すると、部屋に物が少なくかつ整理整頓されているため、気持ちが落ち着きます。また、自分で選りすぐったインテリアが際立つ部屋は心地よく快適です。空間が広々として解放感があるので、新しい視点やエネルギーを取り入れる余裕も出てくるでしょう。

自分の価値観に気づける

ミニマリズムを意識して暮らすと、次第に自分にとって本当に必要なものを見極められるようになります。これは、ミニマリズムが物事をシンプルにし、本質的なことに焦点を当てるアプローチだからです。

ミニマリズムを実践するなか、自分が心地よいもの、好きなものに気づき、衣食住や対人関係、仕事、人生全般において自分が何を求めているのかわかってくるでしょう。それまで気づかなかった本当の価値観に気づけることが大きなメリットです。

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ミニマリズムをインテリアに取り入れる方法

ここでは、ミニマリズムをインテリアに取り入れる方法をご紹介します。自分がどんな部屋にしたいかという価値観をもとに軸となるテーマを考え、以下の空間づくりのポイントを取り入れてみてください。

カラーコーディネート

部屋のどのポイントに自分の個性を出すかを決めたら、次はどんな色を使うかを考えます。自身がポイントにしたい箇所以外はそぎ落とすのがミニマリズム。部屋全体の色数を抑えると、整えやすいといえます。色には様々な効果があります。部屋でどのように過ごしたいかをイメージしましょう。例えば、白・グレー・ベージュなどの色を使ってコーディネートすると空間が落ち着いた雰囲気になります。ミニマリズムを演出するカラーは他にもあります。贅沢な雰囲気のブラウン・心を癒すグレー・自然の安らぎを感じるグリーンなど、選択肢は多彩です。ミニマリズムから生み出される美しいインテリア空間については、ボーコンセプトの以下サイトをご参照ください。

参照：ボーコンセプトの穏やかなニュートラル

家具選び

部屋に置くインテリアを最小限にするミニマリズムでは、家具の存在が重要なポイントとなります。シンプルかつ洗練されたデザインの家具を選んでください。シンプルといっても、必ずしも直線的なデザインということではありません。曲線のフォルムが美しいソファやチェア、テーブルは広い空間に映えるだけでなく、柔らかな雰囲気を生み出す魅力があります。

最近のインテリアトレンドでは、どちらかというと柔らかみのあるミニマリズムが注目を集めています。以下のサイトで、ボーコンセプトの曲線が美しい家具や雑貨をご紹介していますのでご参照ください。

参照：ボーコンセプトの「曲線を活かしたミニマリズム」

ミニマルな空間づくりのポイント

ここでは、ミニマリズムにおけるインテリア空間を作っていくステップとミニマムな空間を維持するポイントを解説します。以下の3点を基本ルールとして意識するとよいでしょう。

取捨選択をする

まず、取捨選択することからスタートします。使わなくなったものを「いる」「いらない」で仕分け、不要なものは手放し、機能性と自分の好みで選んでください。判断がつかない場合は「保留」に仕分けし、一定期間あけて再度判断しましょう。

一気に部屋のすべてを取捨選択するのは大変なので、今日はデスクの上、今日はクローゼットと場所を決めておこなうのがコツです。最初は難しいかもしれませんが、やっていく内に判断力が増していきます。

ものの置き場所を決める

取捨選択をして量を減らしたあとは、ものの置き場所を決め、同時に収納方法を見直します。

収納スペースはそれまでの半分くらいにすることを意識しましょう。そうすることで、部屋の空間はかなり広がります。そして、何がどこにあるかすぐ把握できるように収納しましょう。
次に、空間のサイズにあわせて家具やインテリアを配置します。このときは、レイアウトの美しさとともに、生活動線やコンセントの位置なども意識することがポイントです。機能美を意識してください。

必要最低限のものしか持たない

ミニマリズムは維持することが何より重要です。収納スペースを圧迫しないように、日用品などをストックしすぎないことが基本です。「一つ買ったら、一つ捨てる」「衣類は〇着まで」といった自分にとっての最低限のルールを決めましょう。
雑貨や小物などは、特に注意が必要です。本当に好きで、今の自分に絶対必要なものだけを購入するようにしましょう。妥協しないことが広い空間の快適さ、美しさの維持につながります。

まとめ

近年は、インテリアの世界でもミニマリズムがブームです。ミニマリズムを取り入れた部屋は快適で住む人に多様なメリットをもたらします。空間に必要なものを最小限に配置するミニマリズムは、実は究極に贅沢なスタイルです。ぜひトライしてみましょう。

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募集要項｜ボーコンセプト・ジャパン採用サイト