インテリア業界で働くにあたっては、会社で取り扱いのある商品の知識を深め、その魅力をお客様に伝えていくことが求められます。デンマーク家具の製造・販売を行うBoConcept(ボーコンセプト)では、デザインから生産、販売、配送まで一括管理しています。日本でも「北欧デザイン」がブームとなるなか、デンマーク家具にはどのような魅力があるのでしょうか。
この記事では、デンマーク家具の特徴や歴史、インテリアアイテムなど、デンマーク家具ならではの魅力についてご紹介します。
目次
デンマーク家具の魅力
冬の寒さが厳しいデンマークでは室内で過ごす時間が長くなり、冬場を快適に過ごすために住環境にこだわる人が多いといいます。デンマークの厳しい風土が住環境を発達させ、デンマーク家具の数々の魅力を生み出してきました。
優れた感性とクラフトマンシップ
デンマーク家具には「よりよい暮らし」を目指すという理念があり、本質的な豊かさを追求しながら、生活の質の向上に貢献するデザインを生み出しています。このような共通した考えを前提に、デザイナーの優れた感性と職人の技術によってデンマーク家具は高く評価されています。
ユーザーへの深い共感
デンマーク家具のデザイナーは、使用者が求めるニーズを深く理解しています。彼らに共感し、長い年月をかけて使われ続けること、その人の人生を共にするところまで突き詰め、それを家具のデザインに反映させています。そうして生まれたデンマーク家具だからこそ、いつまでも心地よく使い続けることができるのです。
素材に対する十分な理解
デンマーク独特の気候・風土と対峙してきたなかで、素材に対する十分な理解と洞察力が培われていることもデンマーク家具の特徴です。ナチュラルな雰囲気の木製家具のほか、洗練された印象を与える金属やプラスチックを用いた家具もあります。素材の特性を理解し、人間の技術でどこまで生かしきれるかを見極めながらデザインしています。
機能性を失わない美しさへの追及
デンマークの長い冬を快適に過ごすこと、そして次の世代へと受け継がれて長く使われることを前提に、シンプルで飽きのこないデザインを追求しています。デンマーク家具の特徴である曲線を用いたデザインや、ベージュやブラウン、ホワイトなどの優しい色合いはやわらかな印象を与え、多様な人々が訪れる商業施設にも違和感なく適応することができます。
個性の尊重と価値の共創
デンマーク家具は、一点もの・量産品に関係なく、デザイナーと職人が互いに影響し合いながら家具を制作しています。よりよい暮らしをデザインするという共通理念のもと、デザイナーと職人による共創がデンマーク家具の品質を高く維持しているのです。
デンマーク家具の特徴
デンマーク家具の特徴として、機能性・実用性を重視したシンプルなデザインであることが挙げられます。長く使い続ける家具だからこそ、見た目だけでなく使い心地のよさにも徹底的にこだわり、いつまでも気持ちよく使えるデザインを追求しています。加えて、北欧らしい木材を使ったナチュラルな家具、やわらかい印象を与える曲線を合わせた家具など、モダンで温かみのあるデザインが多いのも特徴です。
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デンマーク家具の歴史
デンマーク家具は現代に至るまで、その歴史のなかで黄金期と衰退期を経験してきました。ここではデンマーク家具の歴史を振り返ります。
デンマーク家具の黄金期
デンマーク家具の黄金期は、1940年代から1960年代の約30年を指します。1900年代初頭から、大量生産を前提とした合理主義・機能主義を掲げたドイツの総合芸術学校「バウハウス」の影響を受けて独自に進化してきました。木材へのこだわりやクラフトマンシップを維持しながら、デンマーク家具は一般市民にまで浸透しました。
デンマーク家具の衰退期
約30年の黄金期を経て、デンマーク家具は衰退期に突入していきます。1970年代にポップカルチャー、1980年代にイタリアの家具が流行し、モダンデザインのデンマーク家具の勢いが衰えていってしまったのです。加えて、これまで共創してきた家具デザイナーや職人の高齢化や少量生産から大量生産への時代の変化なども合わさり、廃業に追い込まれる家具工房も少なくありませんでした。
現代のデンマーク家具
長い衰退期を経験したデンマーク家具ですが、1990年代から日本で再評価され始め、2000年代には「北欧デザイン」として一つのジャンルを確立しました。派手さはなくとも、デザインや品質に優れているデンマーク家具はテレビや雑誌などで度々取り上げられ、人々の暮らしのなかに徐々に浸透していきます。この頃には新たなブランドも登場し、デンマーク家具が再び多くの注目を集め始めました。
デンマーク家具の代表的デザイナー
デンマーク家具の代表的なデザイナーをご紹介します。
ハンス J. ウェグナー
“椅子の巨匠”として知られるハンス J. ウェグナー。20世紀を代表する家具デザイナーの一人で、500脚以上の椅子をデザインしました。代表作はやわらかなフォルムと背もたれのY字が印象的な「Yチェア」です。数々のデザイン賞を受賞し、現在に至るまで制作され続けています。
アルネ・ヤコブセン
デンマークを代表する建築家として数々の名作を残したアルネ・ヤコブセン。独特のビジョンを持ち、世界中の建築家やデザイナーに影響を与え続けています。1955年にデザインされた家具の歴史を語る上では欠かせない「セブンチェア」、ヤコブセンの最後の作品となった「エイトチェア」が代表作です。
ボーコンセプトのデザイナー
デンマーク家具を販売するBoConcept(ボーコンセプト)では、デンマーク出身者をはじめとして、世界中で評価を得ている優れたデザイナーを迎え入れています。生活をより豊かにするためのデザインを互いに共有し、世界中のお客様に受け入れられるデザインを生み出すことに全力を注いでいます。
ボーコンセプトのデザイナーについては以下のページで詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
デンマーク家具のインテリアアイテム
デンマーク家具のインテリアアイテムを以下にまとめました。
Squilla チェア
流れるような曲線を描くシルエットは、テニスボールの形からインスピレーションを得ています。頭部をしっかりと支える高さのある背もたれを組み合わせたスタイルで、長時間でも快適に座り続けることができます。
Granada 伸張式ダイニングテーブル
円形のテーブルトップとベースの組み合わせにより、足元に広々としたスペースを確保できる4人用のダイニングテーブルです。ビルトインの伸長天板が付いており、8人用のパーティーテーブルとしても活用できます。
Zurich 2.5人掛け ソファ
背部と座部のクッションが固定され、どのポジションでも快適に座ることができるソファです。軽快かつエレガントな外観で高級感があり、張地の素材はレザーとファブリックからお部屋の雰囲気に合わせて選ぶことができます。
まとめ
ユーザーに対する深い共感のもと、誰もが心地よく使えるデザインを追求しているデンマーク家具。温かみのあるモダンなデザインは見た目にも美しく、住宅や商業施設などさまざまな場所で活用されています。インテリア業界でキャリアを積みたい方は、取り扱う製品の特徴を踏まえ、お客様一人ひとりの理想やライフスタイルに合わせた提案を行うことが大切です。
採用インフォメーション
デンマーク家具を販売するボーコンセプトでは、現在セールスアソシエイト(販売員) およびストアマネージャー候補を募集しています。デンマーク家具の魅力をお伝えし、お客様が理想とする住空間をプロデュースしていくお仕事です。
ボーコンセプトは研修が充実しており、未経験で入社した方も多数活躍しています。インテリアの販売や空間づくりに関心のある方は、以下のページより詳しい募集要項をご確認ください。
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