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トレーサビリティってどんな意味?目的や方法も併せて解説

製品に不具合が発生した場合、メーカーは迅速に対応する必要があります。しかし、製造には自社以外の多くの企業が関与しているため、原因を特定するのが難しいケースもあります。そこで、品質管理で重視されるのがトレーサビリティの仕組みです。本記事では、トレーサビリティの意味や目的、具体的な方法について詳しく解説します。

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目次

    トレーサビリティとは?

    トレーサビリティが確立されていると、トレースフォワードとトレースバックが可能です。では、そもそもトレーサビリティとは何を意味するのか、トレースフォワードとトレースバックについても一緒に確認していきましょう。

    トレーサビリティの意味

    トレーサビリティは、「trace」と「ability」を組み合わせた造語です。「trace」は追跡、「ability」は能力を意味するため、トレーサビリティを日本語に訳すと「追跡可能性」となります。

    トレーサビリティが確保されている製品では、使用されている部品や原材料、流通経路などを追跡することが可能です。ただし、その具体的な定義は業界ごとに多少異なる場合があります。

    トレースフォワード

    トレースフォワードとは、上流の生産者側から下流の消費者側に向けて履歴を特定することを指します。この仕組みにより、原材料や自社で製造・納品した部品が、どの製品に使用されているかを把握できます。
    例えば、自社が納品した部品に不良品が含まれていることが後から判明した場合でも、迅速に回収が可能です。早期に回収を行えば、自社の信用を大きく損なわずに済むでしょう。

    トレースバック

    トレースバックとは、トレースフォワードとは逆に、下流から上流へ遡って履歴を確認する方法です。製品に問題が発生した際、どの工程で不良品が生じたのかを特定するために用いられます。
    トレースバックが可能であれば、問題発生時に責任の所在を曖昧にせず、迅速な対応が可能となります。

    トレーサビリティが求められる業界

    トレーサビリティが特に重要とされるのは、食品業界と製造業です。それぞれの業界でトレーサビリティが必要とされる背景や理由を見ていきましょう。

    食品業界

    食品業界では、2001年に発生した狂牛病問題を契機に、消費者の食の安全意識が大きく高まりました。この影響で、食品の生産履歴や加工履歴の透明性を求める声が強くなっています。現在、スーパーなどで販売される牛肉にはすでにトレーサビリティが導入されています。

    狂牛病問題が収束した後も、消費者の安全意識は衰えず、牛肉以外の食品にもトレーサビリティを導入し、安全性を確保する取り組みが広がっています。

    製造業

    製造業では、多くの部品が異なる企業で製造されており、1つの企業だけで原材料から完成品までを作ることは稀です。そのため、不良品発生時に原因特定が難しくなる場合があります。

    こうした課題から、多くの企業がトレーサビリティを導入し、不良品の防止や品質向上に役立てています。また、安全性が特に重要な工業製品では、トレーサビリティが安全確保のためにも欠かせない仕組みとなっています。

    トレーサビリティの種類

    トレーサビリティは追跡対象によって、チェーントレーサビリティと内部トレーサビリティの2種類に分類されます。この言葉を聞いた際には、どちらの意味で使われているのかを区別することが重要です。それでは、それぞれのトレーサビリティについて詳しく見ていきましょう。

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    チェーントレーサビリティ

    チェーントレーサビリティとは、サプライチェーン全体の履歴を記録し、確認できるようにする仕組みです。一般的に「トレーサビリティ」と言う場合、多くはこのチェーントレーサビリティを指しています。これまで説明してきた内容も、このチェーントレーサビリティを前提としたものです。

    内部トレーサビリティ

    内部トレーサビリティとは、サプライチェーンの一部である企業や工場内での履歴を記録する仕組みです。これにより、企業や工場内でどの部品がどこへ移動し、何に使用されたかを確認できます。これは内部向けの情報であり、一般消費者が目にすることはありません。主に品質管理や業務効率化など、企業内部で活用されています。

    トレーサビリティに用いられる方法

    トレーサビリティを実現するには、製品ごとにデータを紐付け、簡単に読み取れるようにしておく必要があります。それでは、具体的にどのような方法でトレーサビリティが行われているのか見ていきましょう。

    バーコード・二次元コード

    バーコードや二次元コードは、トレーサビリティでよく使われる方法で、特に製造業での導入例が多いです。専用端末を使ってバーコードや二次元コードを印刷し、読み取る仕組みです。

    また、製品ごとに識別データが割り振られ、各工程で加工データや検査データを付与します。不良品が発生した場合、その原因となった工程を特定できます。

    ICタグ・磁気センサー

    ICチップやICタグ、磁気センサーを利用して情報を記録・読み取る方法もあります。バーコードや二次元コードとは異なり、手動で記録や読み取りを行う必要がなく、出荷や納品時に自動的に処理されます。

    ロット単位で管理できるのが特徴で、読み取ったデータはクラウド上に保存され、いつでも確認可能です。

    ブロックチェーン技術

    ブロックチェーンは、記録台帳を全体で管理し共有する仕組みです。トレーサビリティでは、サプライチェーン内の企業間でブロックチェーンを形成します。

    ブロックチェーン上のデータは削除や訂正ができず、一度記録されると永久に残ります。この技術は仮想通貨にも使用され、不正や改ざんが困難なのが大きなメリットです。ブロックチェーン技術を活用すれば、高い信頼性のトレーサビリティを実現できます。

    トレーサビリティを確保する目的

    トレーサビリティがなぜ必要なのか疑問に思う人もいるかもしれません。ここでは、企業がトレーサビリティを確保する目的について詳しく見ていきましょう。

    不良品発生時に備えるため

    自社製品で万が一不良品が発生した場合、原因を調査して特定する必要があります。トレーサビリティを確保していないと、調査に時間や手間がかかる可能性があります。

    一方で、トレーサビリティを確保していれば、不良品がどの工程で発生したのか簡単に特定でき、調査の効率化が図れます。また、不良品が発生しても自社の工程に問題がない場合、自社の潔白を証明する手段としても役立ちます。

    品質向上のため

    トレーサビリティを確保すると、各工程での責任の所在が明確になります。問題が発生した際には原因となった工程を即座に特定できるため、現場の意識向上を目的として導入されることも多いです。

    さらに、品質に問題がある場合でもピンポイントで対策を講じられるため、結果として品質向上につながります。

    信頼性を担保するため

    製品には原産国が記載されていることがありますが、原材料や部品は別の場所から調達されているケースも少なくありません。例えば「国産」と表記されていても、最終工程だけ国内で行われ、原材料や部品は輸入品の場合もあります。

    トレーサビリティを確保すれば、製品に使われている部品や原材料の情報を顧客へ開示できるため、透明性を高められます。このような取り組みは顧客に安心感を与え、安全性をアピールする手段としても有効です。そのため、多くの企業が信頼性向上を目的にトレーサビリティを導入しています。

    まとめ

    トレーサビリティとは、製造工程の情報を追跡し、後から確認できるようにする仕組みです。主に食品業界や製造業で活用されており、不良品発生時の対応、品質向上、信頼性の確保を目的に導入する企業が多いです。

    ボーコンセプトで使用されているレザーもトレーサビリティシステムで管理されており、農場やなめし工房などの情報を把握できる仕組みになっています。トレーサビリティが確保された製品なら、安心して使用することができます。

    ボーコンセプトのトレーサビリティについてはこちらをご覧ください。

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