転職の面接では「仕事で大切にしている価値観」を質問されることがあります。どのように答えればよいか迷う方も多いでしょう。これまで価値観をあまり意識せず働いてきた方もいるかもしれません。本記事では、「仕事で大切にしている価値観」を聞かれた際の答え方や、面接官の意図について分かりやすく解説します。

目次
仕事で大切にしている価値観とは
「仕事で大切にしている価値観」を考える前に、まず価値観の意味を正しく理解しておくことが大切です。ここでは、価値観の定義と転職の軸との違いについて説明します。
そもそも価値観とは
価値観とは、物事を判断したり優先順位を決めたりする際の基準となるものです。人それぞれ異なる価値観を持ち、それが行動や意思決定の土台となっています。日々の何気ない行動から重要な選択まで、すべての根底には価値観が影響しています。
仕事で大切にしている価値観は、仕事選びや仕事への取り組み方に大きく関わってきます。
転職の軸との違い
仕事で大切にしている価値観を考えると、転職の軸と同じものだと感じる方もいるかもしれません。確かに両者は似ています。
しかし、価値観は自分の内面から生まれる欲求や方向性を示すもので、抽象的なものです。一方、転職の軸は転職先を選ぶ際の具体的な優先事項を指します。たとえば、仕事内容や企業の安定性といった条件は、価値観ではなく転職の軸にあたります。
面接官が仕事で大切にしている価値観を尋ねる意図
面接で質問に的確に答えるためには、その質問の意図を理解しておくことが重要です。ここでは、面接官が「仕事で大切にしている価値観」を尋ねる理由について解説します。
応募者の性格や人柄を知るため
性格や人柄は人それぞれ異なりますが、価値観にはその人らしさがよく表れます。また、性格や人柄はコミュニケーションの取り方にも影響します。価値観が大きく異なると、性格や人柄も違いが出やすく、コミュニケーションが円滑にいかないこともあります。そのため、面接官は応募者の性格や人柄を知る目的で、「仕事で大切にしている価値観」を質問しています。
職場に馴染めるかを判断するため
社風に合わない場合、職場に馴染みにくくなります。たとえ能力に問題がなくても、他の社員と協力しづらいことがあるため、業務がスムーズに進まない場合もあります。一般的に、価値観が近い人同士の方が協力しやすい傾向にあります。
そのため、面接官は応募者の価値観が既存社員と大きく異ならないかを確認し、職場に馴染めるかどうかを見極めようとしています。
応募者と企業のビジョンが一致しているかを判断するため
仕事で大切にしている価値観から、応募者の将来のビジョンや方向性もある程度把握できます。会社のビジョンと大きなズレがなければ、会社の方針に納得し、前向きに業務へ取り組んでくれる可能性が高いでしょう。
反対に、会社のビジョンと価値観が大きく異なる場合、早期退職のリスクも高まります。こうしたリスクを見極めるためにも、面接官は「仕事で大切にしている価値観」を質問しています。
仕事に対して意欲があるかを判断するため
志望動機や自己PRからも仕事への意欲はある程度分かりますが、それだけでは判断しきれません。入社後に期待通り活躍できない人もいるためです。
そこで、仕事で大切にしている価値観を尋ねることで、応募者の仕事に対する姿勢や考え方を確認し、入社後に意欲的に働けるかどうかを見極めています。
仕事で大切にしたい価値観の例
自分の価値観を整理するには、他の人の価値観を参考にすることも有効です。ここでは、仕事で大切にしたい価値観の例をいくつか紹介します。
スキルや知識の向上
自分のスキルや知識が高まることに喜びを感じる人は、自己成長を重視する傾向があります。特に技術職の人に多いタイプです。以前よりもスキルや知識が向上したと実感できることが、モチベーションにつながります。
挑戦の意欲
挑戦することに価値を感じる人は、新しい課題に積極的に取り組みたいと考える傾向があります。新しいことに挑戦すると困難に直面することもありますが、それを乗り越える経験が仕事への原動力となります。その結果、スキルアップや達成感を得られることも多いです。
協調性
協調性を重視する人は、自分だけでなくチーム全体が活躍できることに価値を感じます。相手の立場に立って考えるのが得意で、活躍できていないメンバーがいれば積極的にサポートします。コミュニケーションを大切にし、他のメンバーとも打ち解けやすいのが特徴です。
仕事で大切にしている価値観を見つける方法
自分が仕事で何を大切にしているのか、はっきり分からない人もいるでしょう。そこで、仕事で大切にしている価値観を見つける方法を紹介します。
何のために仕事をするのかを考える
自己分析を通じて、何のために仕事をしているのかを考えてみましょう。仕事をする理由は人それぞれ異なります。
お金を稼ぐためや家族を養うために働く人もいれば、世間体を気にして仕事をしている人もいます。また、自己成長や社会貢献、自己実現を目的にしている人もいます。自分のためか、他人のためかという視点も大切です。仕事をする理由が明確になれば、仕事で大切にしたい価値観も自然と見えてくるはずです。
何に対してやりがいを感じるのかを考える
これまでの仕事で満足感を得られた場面を振り返ってみましょう。たとえば、感謝されたときや正当に評価されたときなどが挙げられます。目標を達成したときや社会貢献を実感できたときに満足感を得る人もいるでしょう。
自分が何にモチベーションを感じているのかを考えることで、仕事で大切にしている価値観が見えてきます。
長期的な目標を考える
自分が長い目で見てどのようになりたいのかを考えてみましょう。最終的に達成したいことや目標から、自分が大切にしている価値観が分かる場合もあります。
あわせて、企業の長期的なビジョンも調べておきましょう。自分の長期的な目標と企業のビジョンが合致しているかを確認することが大切です。
仕事で大切にしている価値観を伝える際の注意点
仕事で大切にしている価値観について質問されたときは、伝え方に注意することが大切です。伝え方によっては、評価が下がってしまうこともあります。では、どのような点に気をつければよいのか見ていきましょう。
ポジティブな表現で伝える
同じ内容でも、表現の仕方によって印象が大きく変わります。ネガティブな伝え方をすると、マイナスの印象を与えてしまいがちです。できるだけポジティブな表現を心がけましょう。例えば、「~~を避けるため」ではなく、「~~していきたい」といった前向きな言い方が望ましいです。
具体的なエピソードを添える
価値観を伝えるときは、内容が抽象的になりやすいものです。そこで、具体的なエピソードを加えると、より分かりやすくなります。これまでの仕事の中で、その価値観を持つきっかけとなった出来事を話すと説得力が増し、本当にその価値観を大切にしていることが伝わります。
給与や福利厚生に偏らないようにする
給与や福利厚生を重視する人もいますが、生活には大切でも、それだけを価値観として伝えると仕事への熱意が弱いと受け取られることがあります。そのため、伝え方を工夫しましょう。
例えば、「チームに貢献するために自分の能力を発揮しやすいよう、働きやすさを重視している」といった表現なら、仕事への意欲も伝わります。
まとめ
仕事で大切にしている価値観には、応募者の性格や人柄がよく表れます。面接でこの質問をされるのは、自社の長期ビジョンに合うか、他のメンバーと良好な関係を築けるかを判断するためです。自分の価値観がはっきりしない場合は、仕事をする目的ややりがいを感じた場面を振り返ってみましょう。また、価値観を伝える際は、ポジティブな表現と具体的なエピソードを添えることが大切です。しっかり伝えて高評価につなげましょう。
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