「インテリアコーディネーターって仕事がきついって本当?」「仕事がないと聞いたから不安」という不安を抱えている方は多いのではないでしょうか。
実は、インテリア業界の需要はどんどん増えています。きつい場面もありますが、それを上回る働きがいもある職業です。
そこで本記事では、実際のデータを基にインテリアコーディネーターの需要を解説します。
実際の残業時間やノルマについても包み隠さずご紹介するので、これからインテリアコーディネーターとして将来活躍したい人は、ぜひ最後までご覧ください。

目次
インテリアコーディネーターの仕事はある
インテリアコーディネーターの仕事は、業界の動きの観点から見るとまだ需要があるといえます。
業界動向サーチのインテリア業界市場調査によると、2022年時点で売上は1.6兆円、伸び率は10.4%と着実に成長を続けています。この成長の背景にあるのは、海外展開や環境問題への取り組みです。
海外展開では、IKEAのように世界各国で展開する家具ブランドが日本市場でも存在感を増しています。ボーコンセプトも世界65か国での展開を通じて、グローバルな視点でのインテリア提案ができる人材の需要が高まっていると言えるでしょう。
環境問題では、モード学園とモリリン株式会社が廃棄衣料品を活用した商品を開発するなど、時代のニーズに合わせた取り組みが行われています。
参照:インテリア業界の動向、現状、ランキング、シェアを研究|業界動向サーチ
インテリアコーディネーターは仕事がないと言われる2つの理由
インテリアコーディネーターは仕事がないと言われる理由はなぜでしょうか。2つの理由が考えられます。
- ・求人の少なさ
- ・AIの発展
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.求人の少なさ
1つ目が求人の少なさです。インテリアコーディネーターの主な就職先として、ハウスメーカーや工務店が挙げられますが、販売や営業のポジションに比べると、確かに募集枠は限定されています。
しかし、これは「インテリアコーディネーター」という職種名での求人が少ないだけで、実際にはインテリアに関連する仕事は数多く存在します。
- ・空間デザイナー
- ・ショールームアドバイザー
- ・インテリアスタイリスト
職種名にとらわれず、インテリアに関わる仕事全体を見渡すことが大切です。
2.AI化の発展
インテリアコーディネーターは検索機能のAI化で仕事が奪われると言われています。
確かにAIは大量のデータから最適な家具の組み合わせを提案することは得意です。
しかし、お客様のあいまいな表現を具体化することは、AIには難しい業務です。お客様の表情やライフスタイルを観察しながら理解し、提案することは、対面でお客様とやり取りできるインテリアコーディネーターにしかできない価値ある仕事です。
そのため、今後もインテリアコーディネーターの需要は存在し続けるでしょう。
インテリアコーディネーターがきついと感じる5つの理由
インテリアコーディネーターの仕事には確かにきつい面もあります。これらの現実をしっかり理解した上で、自分に合っているかどうか考えることが大切です。
1.納期に追われる
インテリアコーディネーターは、お客様の要望に合う商品を納期に間に合うよう準備しなければなりません。
納期に間に合わせるために、商品仕入れや工期の期日に関する交渉も行う必要があります。
お客様とメーカーとの板挟みで常に納期に追われ、残業が続くこともあるでしょう。
ただし、全ての企業がこのような状況というわけではありません。企業選びの際は、労働環境についてもしっかりと確認することが重要です。
例えば、ボーコンセプトの平均残業は23時間です。この数字は厚生労働省が提示した日本企業の残業時間で最も多い0~20時間と大差の無い数字であるといえます。
参照:労働時間制度等に関する実態調査結果について(速報値)|厚生労働省
2.不定休で出勤する
2つ目が、不定休出勤です。打ち合わせの日をお客様の都合に合わせる必要があるからです。
平日は予定があるお客様が多いため、どうしても休日対応が必要になるケースが発生します。
しかし、多くのデザイン会社やインテリア会社では、あらかじめシフト制などの勤務形態を採用しています。不定休=休みがないというわけではなく、平日に代休を取ることで休日の日数を調整しています。
例えば、ボーコンセプトでは年間有給取得実績が122日(2023年度実績)となっており、しっかりと休息を取れる環境が整備されています。
3.体力を使う
インテリアコーディネーターの仕事は、デスクワークだけでなく移動も多く、体力を要する場面が多々あります。
お客様のお宅訪問、ショールーム案内、現場確認など、1日に複数の場所を移動することが日常的にあります。
また、家具や壁紙のサンプルを運んだり、展示会に足を運んだりと、物理的な負担もあります。
特に大型家具の配置確認や、重いサンプルブックの持ち運びは想像以上に体力を消耗します。
4.クライアントと板挟みになる
クライアントと板挟みになる場面もきついと言われる理由です。
クライアントの強い要望と、業者の「この予算では、この設計の実現は難しい」という現実的な制約の板挟みになることがあります。
このような状況で、お互いに納得できるプランを提案するのもインテリアコーディネーターの重要な仕事です。予算内で要望を反映させるための代案を提示する交渉力が求められます。
この業務は神経を使いますが、すべての関係者が満足できる解決策を見つけられたときの達成感があるでしょう。
問題解決能力とコミュニケーション力を磨く絶好の機会でもあります。
5.常に学び続ける必要がある
インテリアのトレンドは常に変化するため、学び続ける必要があります。
しかし、インテリアが元々好きな人なら、これらの学習を楽しみながら続けることができます。
最新トレンドをいち早く取り入れて、お客様に新鮮な提案ができることは、この仕事の大きな魅力の1つでしょう。
インテリアコーディネーターの4つの働きがい
きつい面もあるインテリアコーディネーターの仕事ですが、それを上回る大きな働きがいがあります。
- ・顧客に喜んでもらえる
- ・自分のデザインが形になる
- ・活躍できる場がたくさんある
- ・ノルマ達成に見合った報酬が得られる
それぞれみていきましょう。
1.顧客に喜んでもらえる
インテリアコーディネーターの最大の喜びは、お客様から直接感謝の言葉をいただけることです。「理想の部屋になりました」「家にいる時間が楽しくなりました」といった言葉をかけられたとき、やりがいを感じられるでしょう。
お客様の人生の重要な場面に関わり、毎日の暮らしをより豊かにするお手伝いができることは、他の職種では味わえない特別な充実感があります。
2.自分が行った仕事が形に残る
インテリアコーディネーターのやりがいの2つ目は、頭の中で描いたイメージを実際の空間として実現できることです。
クライアントの希望を反映しながらも、自分の提案が活かされる場面が多く、独自のデザインが完成したときの喜びは大きなものです。
年月が経っても、自分が手がけた空間が存在し続けることで、長期にわたって達成感を味わえます。
3.活躍できる場がたくさんある
インテリアコーディネーターとしてのキャリアを積むことで、さまざまな業種にステップアップすることも可能です。
- ・インテリアデザイナー
- ・オフィスや店舗のインテリアコーディネート
- ・インテリア企業の管理職
- ・エリアマネージャー
- ・フリーランスとして独立
上記は一例で、ほかにも多様なキャリアパスが開かれており、女性も管理職へステップアップできる環境が整っている企業が多いのが現状です。
4.ノルマ達成に見合った報酬が得られる
インテリア企業の中には、成果に応じたコミッション制度を導入している企業もあります。
頑張った分だけ収入に反映されるため、モチベーションを高く保ちながら働けるでしょう。
ボーコンセプトでは充実したコミッション制度により、優秀なスタッフは年収を大幅にアップでき、年収1000万も可能です。
固定給に加えて成果報酬があることで、向上心を持って取り組むほど経済的なメリットも大きくなる仕組みになっています。
インテリアコーディネーターとして生き残るには
競争が激しくなる業界で長く活躍し続けるためには、戦略的なキャリア形成が重要です。
以下のポイントを意識することで、市場価値の高いインテリアコーディネーターになることができます。
- ・センスを磨き続ける
- ・活躍できる企業を選ぶ
センスを磨き続ける
センスを磨き続けることがインテリアコーディネーターとして生き残るための重要な要素です。
- ・海外のトレンドをキャッチする
- ・芸術分野からもインテリアのヒントを得る
- ・異文化への理解を深める
上記の知識を取り入れ、美的センスをアップデートすることで、長く業界に求められる人材になれるでしょう。
将来活躍する企業を選ぶ
インテリアコーディネーターとして活躍するためには、海外展開など、事業範囲を広げている会社で働くことをおすすめします。海外にも展開している企業は経営基盤が強く、市場変化にも柔軟に対応できるため、突然の撤退や事業縮小のリスクが少ない魅力があります。
下記に海外展開している企業をまとめました。
ニトリ | 10カ国 | アジアが中心 |
無印良品 | 29カ国 | アメリカ・ヨーロッパ |
ボーコンセプト | 65カ国 | ヨーロッパ・アジア |
このように、将来を見据えた事業展開をしている企業に就職することで、安定した働きができるでしょう。
まとめ
インテリアコーディネーターの仕事はむしろ需要が拡大している成長分野です。きつい面もありますが、お客様の人生に寄り添い、暮らしを豊かにする仕事として大きなやりがいがあります。
業界の現実をしっかり理解した上で、将来も活躍し続ける成長企業を選ぶことが大切です。
適切なサポートを受けながら、継続的にスキルアップしていけば、必ず充実したキャリアを築くことができるでしょう。
インテリアコーディネーターの仕事には、大変さもありますが、それを上回るやりがいがあります。
「自分も挑戦してみたい」と感じたなら、まずはボーコンセプトで働く人たちのリアルな声を覗いてみませんか?