今の時代はグローバル化が進展し、海外で起きたことがすぐ日本に影響するようになりました。テクノロジーの進化も予想できないほどに速く、AIによって今の仕事が多くなくなり、新たな仕事が生まれるといわれますが、どのような世界になるのかの青写真はなかなか見えません。
変化が激しく、かつ予測困難なゆえにVUCAの時代（変動的、不確実性が高い、複雑、あいまいな時代）とも表現される現代。古い常識や固定観念にとらわれていると、企業や個人は生き残っていくことすら難しいでしょう。
企業が存続し発展していくためには、多角的な視点を持ち、新しい環境に適応し、斬新なアイデアで組織を牽引する人材が不可欠です。そして、そのような人材の育成に役立つ一つの方法として挙げられるのが海外研修です。この記事では海外研修の目的、社員にとっての魅力、海外研修に熱心な企業事例をご紹介します。
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目次
海外研修とは？
海外研修とは、グローバルなトレンドや先端技術、語学力などの習得を目的として、社員を海外へ派遣する研修プログラムのことです。語学研修や現地企業の視察などの軽易なものから、大学やビジネススクールへの留学などの専門的なプログラムまで、幅広いスタイルがあります。
海外研修を実施する目的
企業が海外研修を実施する目的には以下があります。
デンマーク家具の企画制作・輸入販売のボーコンセプトでは、
一緒に働く仲間を募集しています。
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世界のトレンドや最先端技術の習得
今はインターネットを通じて手軽に海外の情報を収集できます。しかし、実際に見聞することで深い知見を得られる点が海外研修の大きなメリットです。特に、先端技術や各国のトレンドの移り変わりが加速しているので、最新情報をキャッチアップし、周回遅れのトレンドにのってしまわないためにも有効です。もちろん、イノベーションを起こす人材の育成にも役立ちます。
異文化体験による視野の拡大
海外研修によって異文化を経験することができます。メディアを通じて得る海外情報は一般に表面的であり、SNSで現地の日本人が発信する情報も断片的なトピックのことがほとんどです。
現地に赴くことで先進国の文化的厚みに触れたり、ワークライフバランスに優れたマネジメントを学んだり、新興国の急成長ぶりやデジタル化のスピードなどを目の当たりにすることで、一気に視野が広がるでしょう。広い視野を持つことで斬新なアイデアも生まれやすくなります。
社員にとっての海外研修の魅力
社員にとっての海外研修の魅力を解説します。
魅力①：語学力の向上
長期間、海外に滞在すると語学力は飛躍的に向上します。直接のやり取りができるようになると翻訳を介するよりも深い意思疎通が可能となり、相手から信頼されやすくなります。海外クライアントとの交渉やパートナーシップの構築において大きなアドバンテージとなるでしょう。もちろん、個人のキャリアの幅も広がります。
魅力②：人間的な成長の促進
海外での生活は日本国内と比べると不便に感じることでしょう。言葉の壁や文化の違いによって、簡単な買い物さえ苦労するかもしれません。しかし、課題や困難にぶつかるたびに乗り越えようとする工夫が生まれます。小さな工夫や努力の積み重ねは、人間的な成長をもたらします。
魅力③：人脈の拡大
海外研修によって人脈が拡大します。現地の人と交流する機会に加え、同じプログラムに参加している日本人とも交流を持つことができます。現地の日本人コミュニティで海外起業している日本人と知り合うこともあるでしょう。そこでレアな情報を入手したり、将来的にパートナーシップを組める人材に出会ったりする可能性もあります。
海外研修を実施する場合の注意点
海外研修はメリットが多いものの、膨大な費用や手間もかかります。研修の成果を実り多いものにするために、以下の点に注意しましょう。
注意点①：目的の明確化
海外研修の目的への理解が不十分だと大きな学びを得ることが難しくなります。単なる語学研修や海外旅行のような形で終わりかねないので、必ず参加前の段階で、研修目的やプログラムへの理解を深めましょう。企業の目的だけでなく、個人でも「語学はこのくらいのレベルまで到達する」「ビジネス面ではこれを学ぶ」など、自主的に目標設定をするとよいでしょう。
注意点②：十分な事前準備の実施
現地に着いてから学習を本格的にスタートする姿勢では遅すぎます。事前準備の時点から海外研修は始まっています。オリエンテーションを通じて心がまえを整え、自分で語学の学習を進めて、参加する時点で一定の語学レベルに到達するなど予習をしておくことが大切です。
また、長期滞在に備えた体調管理や何かあったときのための薬の用意などリスクヘッジも徹底しましょう。
注意点③：学習成果を業務に還元するという意識
海外研修は、プログラムを終えた時点ではスタートラインに立った段階です。学習した内容を業務に還元してはじめて成果を上げたといえます。帰国後は学んだ内容を、どのように業務に還元できるかという意識で仕事に取り組みましょう。
海外での学習成果をアウトプットする仕組みが組織にない場合は、自主的に報告会を開いたりレポートをまとめたりして共有することが大切です。その過程で学びが深まり、チームメンバーに貢献することができるからです。
海外研修を実施している企業の事例
海外研修を積極的に実施している企業を2社ご紹介します。
事例①：株式会社ヤクルト
株式会社ヤクルトでは「国際塾」というプログラムを実施しています。具体的には、英語や中国語の勉強会を半年間ほど実施した後に、海外研修を2週間実施するシステムです。
ヤクルト社は海外進出が活発になるにつれて、国際事業の部署だけでなく国内間接部門の社員にもグローバル感覚が求められるようになり、塾を発足しました。開講以来すでに200名以上が受講しています。
参照記事：
ヤクルト本社 異文化を理解する「国際塾」で世界に通用する人材を育成
人も地球も健康に 日本でも世界でも飲まれる 乳酸菌飲料のトップ企業
事例②：キヤノン株式会社
キヤノン株式会社では、事務職向けに2種類の海外研修を導入しています。「アジアトレーニー制度」では、大学で語学研修をした後、現地法人で実務研修をおこないます。「海外トレーニー制度」では、ヨーロッパやアメリカの販売会社に出向し、海外ビジネスを体験します。
現地で実務に触れる海外インターンシップに近いスタイルであり、実践的な語学力やコミュニケ―ション力が身につくでしょう。また、技術者向けには、欧米を中心とした大学の大学院修士課程に留学する「技術者海外留学制度」を実施しています。
参照記事：
キヤノン株式会社の採用情報・募集要項 | キャリタス就活2024 | 新卒・既卒学生向け就職活動・採用情報サイト
まとめ
海外研修は、社員の成長やスキルアップを実現できるだけでなく、グローバル社会における会社の成長にもつながる施策です。短期の語学研修からMBAまでと幅広い研修スタイルがありますが、いずれも語学力向上や異文化体験による成長ができることは共通しています。
一方で、金銭的・時間的なコストも相当にかかるため、社員も企業も目的を明確にしてから研修に取り組む必要があります。事前の準備を怠ることなく、現地ではしっかり学び、帰国後は積極的に知見を業務に活かす意識を持つことが大切です。
ボーコンセプトの海外研修／採用インフォメーション
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日本市場の販売員やマネージャーを対象に海外研修の機会を設けている企業はまだ少数です。その点、海外に興味がある方にとってボーコンセプトの仕事はチャレンジする十分な価値を持っていると思います。
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ボーコンセプトでは、デンマーク家具の企画制作・輸入販売を行っています。
お客様にあわせて理想の空間をコーディネートする、インテリアデザインサービスの提供を行うセールスアソシエイトとして、一緒に働く仲間を募集しています。
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