ボーコンセプト採用 募集要項
BoConcept採用サイトトップ コラム バイオフィリックデザインとは?意味や取り入れる際のメリット・注意点を解説
インテリア

バイオフィリックデザインとは?意味や取り入れる際のメリット・注意点を解説

最近は、都市の景観・カフェやコワーキングスペース・オフィスなどに以前よりも観葉植物が置かれ、リラックスできる空間が増えたことに気づいている方も多いでしょう。実は、近年の空間デザインの世界では、自然をバランスよく取り入れるバイオフィリックデザインが流行しています。

リモートワークが広がるなか、個人宅のインテリアとしても注目されつつあるバイオフィリックデザイン。本記事ではバイオフィリックデザインの内容や人の心身に与える素晴らしい効果、取り入れる際のポイントを解説します。

アイキャッチ画像
読了まで約6

目次

    バイオフィリックデザインとは?

    バイオフィリックデザインとは、自然光・植物・水・木などの自然の要素を取り入れた空間デザインです。人間は本能的に自然とのつながりを求めているというバイオフィリア仮説を空間デザインの原理に反映させたもので、1980年代に米国生物学者エドワード・O・ウィルソン氏が提唱しました。

    近年は商業施設やオフィスなどに導入が進んでいます。また、リモートワークの普及により、個人宅のインテリアにも取り入れられるケースが増えています。

    バイオフィリアの意味

    「バイオフィリア(Biophilia)」とは、人間には自然や他の生命体とのつながりを求める生得的な傾向があるという概念を意味します。英語の「bio:生物、自然」と「philia:愛着、愛情」を組み合わせた造語です。

    バイオフィリックデザインのメリット

    研究によって、バイオフィリックデザインを取り入れると多様なメリットがあることが実証されています。ここでは、米国ロバートソン・クーパー社の「Human Space Report」から効果の一例をご紹介します。

    ウェルビーイングの実現

    「Human Space Report」によると、オフィス環境にいながら植物や自然光など自然の要素が身近に存在する労働者は、そうでない労働者よりも15%も幸福度・健康を高く感じることが報告されています。あくまで職場環境においての結果ですが、自然が身近にあることがウェルビーイング(精神的、肉体的な幸福)の実現に効果的だと判明しました。

    仕事の生産性・質の向上

    また、自然の要素を取り入れたオフィスで働く人々は、そうでないオフィスで働く人よりも、生産性が6%、創造性が15%向上するという結果も得られました。自然を目にし、自然に触れてリラックスすることで、人々はむしろ効率よく働くようになります。また、自然の造形物の美しさを感じることは人の創造性を刺激します。

    関連記事:ミッドセンチュリーインテリアとは?特徴や北欧デザインとの違い、取り入れる際のポイントを紹介

    デンマーク家具の企画制作・輸入販売のボーコンセプトでは、
    一緒に働く仲間を募集しています。

    ボーコンセプトの募集要項を見る

    バイオフィリックデザインの種類

    バイオフィリックデザイン研究の第一人者として知られた米国イェール大学のスティーヴン・R・ケラート教授は、実践できるバイオフィリックデザインには、以下の3種類があると解説しています。

    直接的な自然

    直接の自然。つまり、日光・空気・水・植物・動物・天気・風景・火を空間にそのまま取り入れる方法です。もっとも手軽なものは、室内に観葉植物を置く方法でしょう。

    郊外や地方の家なら、屋外の自然を家でも直接感じられるように室内を設計することができます。都市部の建物でも、大きな窓があると自然光がさんさんと入り、外の景色や四季の移ろい、天気の変化を楽しめるでしょう。

    火を取り入れるにはキャンドルを灯す、暖炉を設置するなどの方法があります。動物との接点を持つためにはペットを飼うことも方法の一つです。近年は、個人宅でもオフィスでも犬や猫などを飼う、アクアリウム(熱帯魚水槽)を置くというケースが見られます。

    直接的に自然を取り入れる方法はバイオフィリック効果が大きい反面、場所の制約も発生し、費用や労力が大きくなることがデメリットといえます。

    間接的な自然

    間接的に自然を取り入れることも有効です。自然の画像・天然素材・自然な色・光と空気・自然の形状とフォーム・自然幾何学模様などをモチーフにしたデザインを空間に取り入れるだけでもよい効果を得ることができます。この方法は、費用が抑えられ、場所の制約がかかりにくいといえます。

    例えば、無垢フローリングや木材などの天然素材の家具を使ったり、ナチュラルカラーやアースカラーと呼ばれる茶色・緑・青など自然を感じさせる色調にインテリアを整えたりすることで、部屋の空間を自然に近づけることができます。

    美しい自然幾何学的な模様はさまざまな場所のデザインに活用することができます。動植物が持っている多彩なフォルムから、部屋のテイストに合わせて選びましょう。クッションなどの小物に反映させるとアクセントになります。

    空間と場所

    自然は変化に富んでいます。自然の特徴を反映した以下6要素を空間に反映させると、本能的な心地よさや安心感を得ることができます。

    1. 外界が見渡せる眺望、視覚的に把握できる内部構造:人は、守られている、安全だという感覚が得られる空間に居心地の良さを感じる。
    2. 整然とした中にある複雑さ:人は本能的に複雑さを求めるが、行き過ぎるとカオスとなってしまうため、整然さを前提とした中に複雑さを取り入れると最も高い満足度が得られる。
    3. 統一感:人はバラバラのものが統合されている環境を求める。フォーカルポイントを置くことで統一感を演出する助けになる。
    4. 移動スペース:廊下、玄関などのスペースは、空間から空間へのつながりを明確にするために重要となる。
    5. 移動の快適さ:分かりやすい出入り口や通路は、快適さにつながる。
    6. 土地への文化的、生態学的な愛着:人には縄張り意識があるため、慣れ親しんだ土地への愛着は安心と安全を高める。

    関連記事:スカンジナビアデザインとは?特徴や家具の魅力を紹介

    バイオフィリックデザインの取り入れ方

    バイオフィリックデザインはちょっとした工夫で部屋に取り入れることができます。ここでは、バイオフィリックザインを取り入れる際の手軽な方法とポイントを説明します。

    観葉植物を取り入れる

    観葉植物を取り入れることはもっともシンプルな方法です。リビングやスペースの仕切りなどにいくつか置くだけで、自然の中にいるような心地よさが広がります。天井や壁から観葉植物を吊るすと緑の空間を一層広げることができるでしょう。デスクの上に好きな植物を飾ることもおすすめです。既存スペースに少し工夫を加えるだけで心地よい環境が生まれます。

    天然素材を取り入れる

    木材の家具や石、大理石などの天然素材を取り入れると、部屋が自然を感じさせる温もりのある空間になります。コットンやシルク、羊毛、麻などを使ったインテリア家具やカーテン、ファブリックがおすすめです。もちろん、天然仕上げのセラミックも適しています。美しさだけでなく手に触れる質感の心地よさが人を幸せにしてくれます。

    風通しをよくする

    自然の世界は、室内とは違い風が吹き空気の動きがあります。部屋の風通しをよくすると自然を思い出すことができるでしょう。部屋に大きな窓があるのが理想です。定期的に窓を開けて新鮮な空気を取り入れて風通しをよくしましょう。自然の香りも入ってきます。そのためには、窓の前はあまり飾り付けないことがポイントです。

    日光を最大限活用する

    窓のスペースを大きくとり、日光を最大限に取り込むようにしましょう。窓が小さい場合は鏡や反射面を活用して、明るい空間を作ることができます。家の新築やリノベーションを検討しているなら、天窓や大きな窓、ガラスドアなどをつけることもおすすめです。部屋に日光を入れるだけでなく、空の美しさや四季の自然を楽しむことができます。

    曲線を取り入れる

    自然の造形美を生かしたデザインの家具やインテリア雑貨を取り入れてみましょう。森の木々や植物、石、そして動物など自然界には曲線の織りなす美が広がっています。直線のデザインばかりだと人工的な雰囲気を醸し出すので、曲線を上手に取り入れてください。

    ボーコンセプトも曲線のフォルムが美しいソファやチェア、ファブリックを扱っています。

    参照:BoConceptの家具

    関連記事:ジャパンディスタイルとは?特徴や取り入れ方を紹介

    取り入れる際の注意点

    バイオフィリックデザインは、幸福度や創造性、癒し効果などさまざまな効果がありますが、直接的に自然を取り入れる場合はメンテナンスも必要です。ここでは、バイオフィリックデザインを取り入れる際の注意点をご紹介します。

    定期的なメンテナンス

    観葉植物は一般に手入れが簡単な植物が販売されています。それでも植物は生きています。その植物に適した水やりや土の交換のタイミングを学び、育てていく必要があることを忘れないようにしましょう。葉が落ちることもあるので周辺の掃除も必要です。人工の植物であってもほこりがたまるので、ときどき葉を綺麗に拭くとよいでしょう。

    スペースの確保

    大きな観葉植物を置くとなるとある程度のスペースが必要です。空間内で人が移動する動線を意識したうえでスペースを十分確保しましょう。植物によってはかなり大きくなるので最初から広めに見積もるのがポイントです。さまざまなサイズがあるので、リビングやキッチン、ドアのそば、デスクなどのスペースにあわせて観葉植物を選んでください。

    まとめ

    バイオフィリックデザインは、空間デザインに自然光・木や植物・石などの天然素材・自然のモチーフを取り込む空間デザインです。研究によると、自然と接する機会があるオフィス環境にいる人はそうでない人よりも、幸福度と 創造性が 15% 、生産性が 6%も増加するそうです。

    自然の力は絶大です。個人宅にも観葉植物を置く、自然をモチーフにした家具やファブリックをつかうなどの手軽な方法で、バイオフィリックデザインを取り入れてみましょう。家具・自然光・植物が組み合わさると、自然を感じさせる素敵な空間になるはずです。

    採用インフォメーション

    北欧デンマークの家具を販売するボーコンセプトでは、現在セールスアソシエイト(販売員) およびストアマネージャー候補を募集しています。単なる家具の販売ではなく、お客様の理想のライフスタイルの実現をお手伝いするこの仕事は、家具の知識はもちろん、空間デザインや人の心理など学ぶことが多く、奥の深いクリエイティブな仕事です。

    インテリアに興味がある方ならやりがいを感じて働けると思います。当社は、中途採用が主体の会社で業界未経験者も多数活躍していますので、ご興味を持たれた方は、ぜひ以下のサイトで転職者の活躍の様子や待遇面などをご確認ください。

    募集要項|ボーコンセプト・ジャパン採用サイト

    ボーコンセプトでは、デンマーク家具の企画制作・輸入販売を行っています。
    お客様にあわせて理想の空間をコーディネートする、インテリアデザインサービスの提供を行うセールスアソシエイトとして、一緒に働く仲間を募集しています。
    ボーコンセプトの募集要項を見る

    人気タグから記事を探す

    #接客#スキルアップ#ビジネス基本#トレンド#業界研究#インテリアコーディネート
    Facebook X LINE はてなブログ Pocket
    背景画像

    募集要項・Web選考に
    応募する

    Recruitment requirements

    ボーコンセプトには風通しの良い社風に共感した社員が、多く在籍しています。
    まずはあなたのこれからを気軽にお聞かせください。

    ボーコンセプト採用 
    募集要項