インテリアコーディネーター資格を取りたいと考えていながらも、難易度が分からない方は多いのではないでしょうか。結論から言うと、インテリアコーディネーター資格の難易度は高いものの、取得しなくてもインテリア業界で活躍できる可能性は十分あります。
この記事では、これまでの試験の合格率をもとにインテリアコーディネーター資格の難易度の高さと、苦戦する人が多い理由も合わせて解説します。
記事の後半では、インテリアコーディネーターを一発で合格できるか不安な方におすすめの受験方法も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

目次
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インテリアコーディネーター資格とは?
インテリアコーディネーター資格は、公益社団法人インテリア産業協会が実施する資格試験です。受験資格は特に設けられていないため、年齢や実務経験を問わず誰でも受験できます。
なお、合格基準は正式に発表されておらず、一般的には全体の7割程度が合格ラインと言われています。
インテリアコーディネーターに求められるスキル
インテリアコーディネーター資格の取得は転職する時の必須スキルと思われがちですが、それ以外に求められるスキルがあります。
- ・人と接することが好きな人
- ・地道な作業が好きな人
- ・流行に敏感な人
それぞれ詳しく解説していきましょう。
人と接することが好きな人
インテリアコーディネーターは、多くの人とコミュニケーションをとる機会が多い職業です。
- ・お客様
- ・メーカーの担当者
- ・現場の職人
お客様のニーズや好みを引き出すために丁寧なコミュニケーションが求められ、納期や予算に関する相談や交渉をしながら仕事を進めていく必要があります。人との対話を通じて最適な提案を行うことに喜びを感じる人には、非常に向いている職業といえるでしょう。
地道な作業が好きな人
インテリアコーディネーターは短期間でキャリアアップするのではなく、地道に続けて信頼を得ることが大切な職業です。日頃から空間コーディネートや設計に関する知識を身に付け、コツコツと努力を重ねることができる人には適性があります。サポート体制の整った企業に就職すれば、効率よくキャリアアップを図ることも可能です。
流行に敏感な人
インテリア業界は流行の移り変わりが激しく、数年前にはなかったデザインや素材がもてはやされることもあります。
お客様の要望も流行に影響を受けやすいため、積極的に新しいトレンドを取り入れないと、デザインがパターン化してしまいます。そのため、常に最新の動向にアンテナを張り、柔軟に対応できる人材が求められる業界です。
例えば、2025年時点ではミニマリズムもインテリア業界の重要なトレンドです。トレンドを取り入れた空間作りを知りたい方は参考にしてください。
ミニマリズムとは?インテリアにおけるシンプルとの違いや取り入れ方を解説
インテリアコーディネーター資格試験の内容
1次試験と2次試験があり、1次試験は学科試験で、出題範囲はインテリアの歴史や建築物の構造、関連法令や規格など幅広い内容です。
2次試験は製図と論文が課されます。
インテリアコーディネーター資格の難易度
インテリアコーディネーター資格を取得するためには、1次試験と2次試験に合格しなければなりません。2024年度の1次試験の合格率は33.1%、2次試験の合格率は55.5%です。トータルでの合格率は24.9%です。
なお、1次試験の合格率が低い理由は記事の後半で解説しています。
【過去3年間の試験の合格率】
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2022年 | 8943 | 2193 | 24.5 |
2023年 | 8156 | 2034 | 24.9 |
2024年 | 7101 | 1767 | 24.9 |
例年、1次試験の合格率が30%台前半、 2次試験の合格率は50%台後半、試験全体の合格率は20%台で推移しているので、インテリア系資格の中でも難易度は高いといえるでしょう。
インテリアコーディネーター資格の難易度が高い理由
インテリアコーディネーター資格が難しいと言われているのは、1次試験の合格率の低さが考えられます。では1次試験はなぜ合格率が低いのでしょうか。理由は3つあげられます。
- ・出題範囲が広い
- ・問題数が多い
- ・ひっかけ問題が多い
これらの理由を把握したうえでインテリアコーディネーター資格に挑むと、合格への近道になるでしょう。
出題範囲が広い
インテリアコーディネーター試験の出題範囲は多岐にわたる9分野が対象となっており、覚えなければならない内容が膨大です。
インテリアに関する用語や概念はもちろんのこと、建築に関するものや法律など幅広い知識が問われます。インテリア業界で働いている人であれば見慣れた用語もありますが、完全初心者の場合は見慣れない用語が多く、戸惑う恐れがあります。
問題数が多い
試験時間120分のうち、用意されている問題数は36問なので、下記を念頭に置いたうえで受験しましょう。
- ・1問あたり約3分で解く
- ・時間配分にも細心の注意を払う
また合格ラインは全体の7割と言われているため、1問でも多く正解できるよう効率よく回答することが重要です。
ひっかけ問題が多い
1次試験は択1式の問題ですが、基本的な用語を問う問題ではないため、丸暗記だけでは対応が困難です。
歴史や法律の背景などと関連付けて理解しないと、選択式で迷ったり、間違った回答を選んでしまう恐れがあります。表面的な知識だけでなく、深い理解が求められる試験といえるでしょう。
1次試験だけ受験する方法もある
1次試験だけ先に受験して、翌年以降に2次試験を受けるのも1つの手段です。
同時に勉強せず1つ1つに集中して勉強できるので、勉強時間が確保できるか不安と悩んでいる方におすすめです。
ただし、同じ年で両方受験する方式と受験料が異なります。
両方 | 14,850円(税込) |
1次試験のみ | 11,550円(税込) |
また、1次試験合格後から3年以内に2次試験を受けないと、1次試験からもう1度受験しなければならなくなるので注意が必要です。
インテリアコーディネーター資格合格後に活躍できる職場
インテリアコーディネーターが担当する業務は、インテリアの計画や商品選択のアドバイスが中心であり、内容は多岐にわたります。
このため、ハウスメーカー、リフォーム会社、住宅設備メーカー、家具・カーテン・小物などインテリア用品のメーカーや販売会社など、インテリアに関連する幅広い業界で活躍するチャンスがあります。
まとめ
インテリアコーディネーターは社会的によく知られており、就職のシーンでも実務でも役立つ魅力ある資格です。しかし、合格率は25%前後と難易度の高い資格であり、学生でも社会人でも大変でしょう。
それでも計画的に勉強すれば、1年以内に取得できる可能性が高い資格でもあります。
試験の合否ももちろん大切ですが、インテリア関連の仕事についている人であれば、資格試験に向けて学ぶこと自体が、日々の仕事に間違いなく役立つでしょう。ぜひチャレンジしてほしいと思います。
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