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インテリアの意味とは?似た言葉として使われる家具やエクステリアとの違いについて解説

近年、日本でもインテリアに関心を持つ人が増えています。日本デザインプランナー協会の2023年の調査では「自宅のインテリアにこだわる」と回答した人は74.2%にも上りました。

インテリアという言葉にはおしゃれで洗練されたイメージもあるので、インテリア関係の仕事に興味を持つ方も多いでしょう。

しかし、「インテリア」の正しい意味をご存じの方はどれほどいらっしゃるのでしょうか?本記事ではインテリア業界に転職を考える方に、インテリアの意味、家具やエクステリアとの違いなどを解説します。

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目次

    インテリアの意味

    インテリアは、日本語では「室内装飾」「室内装飾品」という意味です。室内全体の装飾をインテリアと表現することもあれば、テーブル・ソファ・カーテン・オブジェ・照明器具などを個別にインテリアと表現することもあります。

    明確なルールはありませんが、どちらかというと装飾性の高い、つまり部屋を美しくしたり、飾ったりする家具やアイテムをインテリアと表現する傾向があります。

    インテリアは、いわゆる和製英語です。語源である英語のinteriorは「室内、内側」という意味の形容詞なので、日本で使っているインテリアの意味を英語で説明する場合は「interior decoration」「interior design」が適切な表現となります。

    関連記事:インテリア業界の最新動向を解説!市場規模や企業を紹介

    インテリアと家具との違い

    「インテリア」と「家具」は同じ意味にとらえられがちですが、微妙な違いがあります。家具は「家の道具」という意味で、衣食住に使う実用的な「道具」を指します。
    ただし、すべての道具ではなく、テーブル・チェア・寝具・食器棚などの、比較的大型の道具を家具と呼びます。建物に備わっている棚や収納なども家具に相当し「備え付け家具」と呼ばれます。

    一方、インテリアは室内全体の装飾もしくは室内を装飾する家具やアイテムを指します。ソファやテーブルはもちろん、カーテン・クッション・オブジェ・ドライフラワーなどの小物や布製のもの、床材や壁材もインテリアに含まれます。
    家具は、あくまでインテリアに含まれる一つの要素といえます。

    関連記事:家具・インテリアの種類と選び方を解説!あの家具の名前は?

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    インテリアとエクステリアとの違い

    エクステリアとは屋外スペースの装飾や設備を指します。語源は「exterior:外の、外部の」という意味の形容詞で「interior」の対義語です。両者の違いは以下のとおりです。

    エクステリア

    意味:建物や住宅の外部スペースの装飾、設備
    対象:建物の外観、外壁、屋根、庭園、ガレージ、ウッドデッキ、門、敷地内の外部空間など

    インテリア

    意味:建物や部屋の内部の装飾、装飾品
    対象:天井、床、壁、家具、照明、オブジェ、カーテン、ファブリック、小物、室内空間など

    最近は、アウトドアリビングのように室外を生活空間に取り入れるケースも増えています。住まいを居心地よく設計するためには、インテリアとエクステリアのバランスが大切です。

    インテリアの歴史

    西洋のインテリアの歴史は古く、古代ローマまでさかのぼります。近世には、中産階級にもインテリアの概念が普及していました。
    日差しが弱く冬の寒さが厳しい気候の西洋では堅牢な建物が作られ、その中で椅子に座り部屋を装飾する文化が発展していきました。

    一方、日本は穏やかな気候のなか、四季の自然を愛でることができる室内外の区別があまりない住まいが普及しました。和室は同じ空間をさまざまな用途に使うために、家具を最小限にします。装飾よりも機能性と空間の美を追求する文化が育まれてきました。

    日本で椅子やテーブルなどを使う生活スタイルが一般的になったのは、昭和30年頃とされているため、インテリアの歴史はまだ浅いと言えます。

    インテリアの種類

    洗練されたインテリアを実現するには、インテリアのテイストを統一することが重要です。時代や地域、文化などで分類されたさまざまなスタイルがあります。ここでは、日本でも人気のある代表的な3種類のインテリアをご紹介します。

    スカンジナビアデザイン(北欧デザイン)

    スカンジナビアデザインとは、1950年代にデンマーク・スウェーデン・ノルウェーのスカンジナビア諸国、フィンランド、アイスランドを含む北欧5カ国で普及した伝統的なインテリアデザインです。

    北欧の長く厳しい冬の間、部屋で快適に過ごすために生まれてきたインテリアスタイルなので、シンプルで機能的ながら温もりを感じさせるデザインが特徴です。雑貨も、家で過ごす時間が楽しくなるようなポップなデザインが多い傾向があります。

    明るい色調・自然素材を使った心地よさ・機能的で実用性が高いという特徴から世界中にファンがいます。スカンジナビアデザインは、家具以外にも取り入れられており、有名なメーカーにIKEA・H&M・ノキア・ボルボがあります。

    関連記事:スカンジナビアデザインとは?特徴や家具の魅力を紹介

    ジャパンディスタイル

    ジャパンディスタイルは、北欧のインテリアと日本の和のインテリアの美をミックスしたテイストが特徴です。20世紀初めに欧州で生まれ、今も海外で絶大な人気を持っているインテリアスタイルです。

    バランス的には、北欧のインテリアに3割くらい和のテイストをミックスしています。華美な装飾ではなくシンプルでスタイリッシュ・自然との調和が醸し出される上品さ・余白を生かした空間美が特徴で洗練さを感じさせます。

    和紙や折り紙、陶器などの日本の伝統的な素材も好んで活用されます。西洋と東洋が絶妙にバランスよく融合したテイストなため、海外はもちろん日本人からみても新鮮な魅力と親和性を感じるインテリアテイストといえるでしょう。

    関連記事:ジャパンディスタイルとは?特徴や取り入れ方を紹介

    ミッドセンチュリーインテリア

    ミッドセンチュリーインテリアは、1940年~1960年代にかけて、アメリカや北欧諸国で人気を博したインテリアスタイルです。
    シンプルで機能的なデザインですが、ベーシックなカラーにビビッドな色をアクセントとして用いる色使いや、自然素材だけでなくプラスチック・金属などの人工素材を活用する素材の豊富さに特徴があります。

    曲線を活用した個性的なデザインの家具も多く使われるため、部屋が現代的・近未来的な空間になります。モダンな芸術作品のような雰囲気を感じさせるインテリアテイストです。
    家具の配置やカラーの組み合わせは他のスタイルよりやや難しいのですが、現代人が自分のセンスや個性を表現しやすいインテリアスタイルといえるでしょう。

    関連記事:ミッドセンチュリーインテリアとは?特徴や北欧デザインとの違い、取り入れる際のポイントを紹介

    心地のよい空間づくりのヒント

    インテリアは、住んでいる人の気持ちや意欲に影響を与えます。リラックスしたり元気になったりするインテリアを作るには、自分の「好き」とインテリアの基本を知ることが重要です。以下に空間づくりのヒントをご紹介します。

    快適さと居心地の良さを追求する

    デンマークには「ヒュッゲ(Hygge)」というリラックスして自分らしく過ごせる時間を楽しむ文化があります。例えば、自分の好きなソファでゆっくりくつろぐ、家族や親友とパーティを楽しむなど精神的な豊かさを感じる時間がヒュッゲです。

    ヒュッゲは私たちの生活に新しい視点やヒントを提供してくれます。自宅で居心地よく過ごすためには自分にとって何が快適かを知ることが大切です。好きなインテリアの色やデザインなどをイメージしてみましょう。

    関連記事:デンマーク「ヒュッゲ」の意味を解説!心地よい空間づくりも紹介
    関連記事:デンマークはどんな国?特徴や歴史、家具が人気の理由も紹介

    カラースキーム(色彩計画)を考える

    リラックスできる空間は色使いがポイントになります。「60:30:10の法則」を意識してベースカラー・メインカラー・アクセントカラーを決めると、色調が整い洗練された空間に仕上がります。

    • ・ベースカラー(約60%):天井や壁、フロアの色。ベーシックな色がおすすめ。
    • ・メインカラー(約30%):テーブルやソファ、カーテンなどの色。ベースカラーと同系色が基本。
    • ・アクセントカラー(約10%):ファブリックや雑貨、小物の色。個性を表現。

    関連記事:カラースキーム(色彩計画)の基本を解説!リラックスできる部屋づくりのポイントも紹介

    まとめ

    インテリアとは、室内全体の装飾や室内を装飾する家具や小物、素材を指す言葉です。インテリア業界に転職を考えている方は、インテリアの意味と家具やエクステリアとの違いを理解しておきましょう。

    また、日本の和の住まいの文化と、各国の文化や歴史に培われたインテリアスタイルについて調べると、ますますインテリアについてご興味と知見が広がるのではないかと思います。仕事探しにはもちろん、自分の部屋づくりにも役立つでしょう。

    採用インフォメーション

    北欧デンマークの家具を販売するボーコンセプトでは、現在セールスアソシエイト(販売員)およびストアマネージャー候補を募集しています。セールスアソシエイトは、単に家具を販売するのではなくお客様の理想のライフスタイルの実現をお手伝いすることがミッションです。

    商品知識だけでなくインテリアについてのさまざまな知識が必要ですが、入社後の体系的な研修で学ぶことが可能です。インテリア関連のお仕事に関心のある方は、ぜひ以下のサイトで詳しい仕事内容などをご覧ください。未経験者の方も歓迎しています。

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